延べ6万m2超えの高層マンションが渋谷で竣工、三井不動産ら:プロジェクト(1/3 ページ)
三井不動産、三井不動産レジデンシャル、日本設計が開発を進めていた“渋谷区役所建て替え計画”の住宅棟「パークコート渋谷 ザ タワー」が2020年8月に竣工した。現在、総販売戸数のうち約半分を販売しており、2021年1月に住人が入居を開始する。
三井不動産レジデンシャルは2020年12月14日、東京都渋谷区宇田川町で開発した分譲マンション「パークコート渋谷 ザ タワー」の内覧会を開催し、建物の地下2〜1階、地上1階、2階、20階、21階における共用部の他、36階の専有部「36-Bタイプ」を披露した。
建物の東西南北を色彩で表現
パークコート渋谷 ザ タワーは、RC造地下4階/地上39階建てで、延べ床面積が6万1491.62平方メートル。所在地は東京都渋谷区宇田川町1-12で、敷地面積は4565平方メートル。
総戸数は503戸で、間取りは1R〜3LDKを備えており、各戸の専有面積は40.01〜208.89平方メートル。設計は日本設計が担当し、施工は東急建設が担い、デザインはホシノアーキテクツが監修した。竣工は2020年8月で、入居は2021年1月上旬を予定している。
会場で、三井不動産レジデンシャル 都市開発一部 事業室 主任 菅原理紗子氏は、「パークコート渋谷 ザ タワーは、1964年に完成した渋谷公会堂と1965年に完工した渋谷区役所をリニューアルする計画“渋谷区役所建て替え計画”の住宅棟として開発した。デザインコンセプトは“Full of Color,Full of Life.”で、アートや色彩を用いて、渋谷の個性を表現した」と建物の位置付けやデザインについて説明した。
続けて、「パークコート渋谷 ザ タワーの東西南北には4つのエリア特性があり、建物の東西南北には、各エリアの特性を踏まえて、アートや色彩を施した。ブランドショップがひしめく原宿と表参道がある建物の東側は、粋な色をテーマにパープル系など伝統色をイメージした色を配置した。西側は、邸宅街の松濤や神山町、富ヶ谷があることから、寂の色をモチーフに土の色など落ち着きのある色で統一した。南側は、にぎわいがある渋谷や宇田川町、道玄坂といったスポットがあることを意識して、祭りの色をコンセプトに情熱的な赤などエネルギーを感じるカラーを配色した。北側は、代々木公園と明治神宮があるため、清の色をイメージし、白や緑といった清らかな色で構成した」と色調についてコメントした。
地下2階には、ゴルフラウンジと自転車置き場を設けた。ゴルフラウンジは、220型の大型スクリーンと人口芝でリアル感を演出しており、備えられたゴルフシミュレーターでゴルフを楽しめる。地下1階には、コーチエントランスやバイク置き場、機械式駐車状を設置した。コーチエントランスは、中央の車寄せ部分にライン状の照明をあしらい、陰影のバランスを調整している。
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