世界の建設向けIoT市場を調査、市場規模は2027年までに190億ドルに到達を予測:調査レポート
Report oceanは、世界における建設向けIoT市場の動向を調査し、マーケットの規模が2019年から2027年までに190億3980万ドルに達することを予測した。
Report ocean(レポートオーシャン)は、世界における建設向けIoT市場の課題や競争環境、脅威などをまとめたレポートを2020年12月12日に発表した。
Caterpillarの調査でIoTを使うと建機の燃料消費量が40%減少することが判明
レポートでは、2019年における建設向けIoTの世界市場規模を81億7990万ドルと評価し、2019年から2027年までには市場規模が190億3980万ドルに達すると予測しており、2020年から2027年までの年平均成長率(CAGR)は14.0%を見込んでいる。
世界で建設向けIoT市場が拡大する要因は、建設業界でIoTを用いて安全の管理と生産性向上を図る企業が今後さらに増加することだと予想している。IoTを利用した安全管理には、現場の管理者が、IoTセンサーやスマートウォッチなどで、労働者の体温や血圧、心拍数、所在地をセンシングし、状態をモニタリングすることで、熱中症の発症予防と危険なエリアにいる作業員に移動を促す取り組みがある。
IoTを活用した生産性向上には、IoTセンサーやウェアラブル端末、BIM、RFIDタグを使用し、従業員の配置や工程管理を効率化して、人件費や作業時間の無駄を無くす手法があり、この方法は建機やスタッフの動きをデータとして取得し、工事の改善点を見つけるのにも役立つ。
IoTによる工事の生産性向上に関して、米国に本社を構える建機メーカーのCaterpillar(キャタピラー)が行った調査によれば、土木工事でIoTを使うと、建機の燃料消費量が40%減り、総工数が36%削減され、施工計画の作成期間が40%短縮されることが判明している。
上記は、建設向けIoT市場の成長に貢献すると要因だと予想されている。
建設ドローン市場の拡大を妨げる原因について、レポートでは、サイバーセキュリティへの建設業界の危機感だと指摘している。
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