YSL、建設ドキュメント閲覧共有アプリ「CheX」にBIM機能:BIM
YSLソリューションは、建設ドキュメント閲覧共有アプリ「CheX」の、施工の最前線で利用できるBIM機能を、有償オプションで2021年1月27日にリリースした。BIMデータを活用し、より効率的な業務を目指す。
YSLソリューションは2021年1月27日、建設ドキュメント閲覧・共有アプリ「CheX(チェクロス)」の有償オプションとして「BIM機能」をリリースした。
施工現場の課題を解決する使いやすいBIMツールというニーズを受け、同機能では「BIMを現場へ連れていけ」を合言葉に、2D図面での課題を解決する機能をそろえた。
具体的には、2D図面では部材レベルでの作業進ちょくの把握が難しいという課題に対し、同オプションでは進ちょく状況を3Dモデルで色によって視覚的に認識できるため、一目で状況が把握できる。また進ちょく状況の一覧表示により、管理負荷を低減し、品質向上にも貢献する。
配管圧力試験では、これまで紙の図面に情報を書き込み、都度写真を撮影して管理していた。これに対し、BIMデータを用いた配管圧力試験では視覚的に認識しやすい3Dモデルに、直接検査の範囲や進ちょくなどの試験情報を書き込めるため、対応漏れを防ぎ、縦方向の配管時も複数の視点の図面を用意する必要がなくなった。
さらに、レッキス工業社製の配管圧力試験器「みるみるくん」との連携により、測定器からデータを自動取得でき、転記ミス防止や、帳票作成の省力化を図れるとしている。
また、プレハブ工法では、加工部材に貼り付けられたQRコードを読み取ることで、据え付け位置を素早く3Dモデル上に表示し、多数ある加工部材の取り違いや据え付けミスを防止することができるという。
YSLソリューションは、3Dモデルによる直感的で正確な現場の把握や、BIMデータを用いた機器の試験作業の負荷低減など、より効率的に業務を進める上で、有効なソリューションを提供する計画だ。
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