CheXがXC-Gate.ENTと連携でExcelに対応、現場での帳票作成などが容易に:情報化施工
YSLソリューションが展開する図面確認アプリ「CheX」が、テクノツリー製システム「XC-Gate.ENT」と連携したことで、Excelに対応し、ドキュメントの閲覧や情報共有、帳票作成といった一連の業務を現場でより容易に進められるようになった。
YSLソリューションは2020年3月3日、提供する建設ドキュメント閲覧・共有アプリ「CheX」と、テクノツリーがリリースしているExcelで作成された帳票をiPad上で編集できるシステム「XC-Gate.ENT」とを連携するアドオンの無償配布をスタートした。
アドオンはオプションとして実装され、XC-Gate側で、CheXと連動する際には、有償のオプションが求められる。
建設業界では、施工記録や各種検査で大量の帳票を作成する必要があり、作業員が事務所に戻りPCで帳票を作る業務が、生産性を阻害する原因の1つになっている。
CheXは、図面やチェックリストなどの各種建設ドキュメントを、現場でiPadから閲覧したり、メモを書き込め、関係者間で情報共有するため、こういった問題の解決に役立ってきた。一方で、帳票のフォーマットが発注者や元請けなど会社間で異なり膨大なパターンが存在するため、CheXでは対応が難しいケースが発生していたという。
このような事態への対処などを容易にするため、今回のアドオンを供給するに至った。製造業を中心に多数の実績を有すXC-Gate.ENTとCheXとをシームレスにつなぐ事で、適用するフォーマットが拡張し、ドキュメントの閲覧や情報共有、帳票作成といった一連の業務を、事務所に戻る事なく現場で完結させられる体制の構築が一層簡単になった。
両ソフトでのワークフローでは、ログイン操作が不要で、CheX上で特定の場所に配置したピンをクリックすることで、XC-Gate.ENTの帳票を呼び出せ、入力後の帳票はピンにリンク設定される。
既に新しいアドオンは一部ユーザーで利用されているが、今後、両社は、互いの販売チャネルを通して、ゼネコンやサブコン各社に提案を本格化し、拡販を図る予定だ。また、XC-Gateのクラウド型帳票電子化サブスクリプションサービス「XC-INO」と連携することを2020年7月に見込む。
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