大成建設、建設現場での環境負荷低減活動を定量評価するシステム:業界動向
大成建設は、建設現場における環境負荷低減活動の取り組みを定量的に評価するシステム「TAISEI Sustainable Actionポイントシステム」を構築し、建設現場で運用を開始した。環境目標の達成を目指していくという。
大成建設は、建設現場における環境負荷低減活動の取り組み状況を定量的に見える化するシステム「TAISEI Sustainable Actionポイントシステム」を構築し、24箇所の建設現場で運用を開始した。今後、同システムを全ての現場に導入し「TAISEI Green Target 2050」の目標達成を目指していくという。
同社は2013年、持続可能な環境配慮型社会の実現のため「TAISEI Green Target 2050」を策定し、2050年の環境目標として、「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」「安全が確保される社会」を掲げている。2018年には、これらの目標達成に向けた具体的な活動内容をPDCAで示した「TAISEI Sustainable Action」を策定し、活動を展開した。
今回開発したポイントシステムは、これらの活動を加速させるツールとして、具体的な実施項目をメニュー化した。さらに、取り組み成果の定量的な評価により、社員への浸透とより効果的な活動の推進を図っていく。
使用方法は、まず、工事着工時に、TAISEI Green Target 2050の4項目における具体的な取り組み事例の「アクションリスト」から、建設現場で実施できるものを選択。各項目について「目標設定」を行う。
工事施工時には、設定した目標に基づき環境負荷低減活動を実施する。工事竣工時に選定した項目ごとに「実施評価」を行い、「ポイントシート」に結果を表示し、活動効果を「見える化」する。さらに各項目の取り組み事例を収集することで、高ポイントを獲得した活動を積極的に水平展開できる仕組みとなっているという。
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