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日立の考えるニューノーマルのパラダイムシフトとQoLを高めるビル空間の創造Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINE(3/3 ページ)

コロナ禍でクローズアップされた“ニューノーマル(新常態)時代”には、これまでの考え方を変えるパラダイムシフトが必要とされる。その中心にあるのは、「感性価値の充実が幸福につながる」という考えだ。これまでは、スピードや量といった数字で表現できる価値が重視されてきた。しかし、ニューノーマルでは、地球が持つ生命環境の容量を前提として、多様性に富んだ組み合わせをどれだけ提供できるかが問われるという

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「技術が五感と対話し、より良いシチュエーションを作る」

 この後、講演の話題は、涌井氏が提唱する「グレーインフラからグリーンインフラへ」と移った。涌井氏は、自分は生き物だということに気付き、自然と共に生きるという考え方を忘れないことが大切と説く。そこに五感があるが、技術が五感と対話し、より良いシチュエーションを作ることが重要とした。

 さらに涌井氏は、日立のような世界的に影響力のある会社では、どうやって社会的な責任を果たすかが大事とし、イノベーションだけではなくクリエーションを想定するのも一つの方法との見解を示した。

 イノベーションは下から積み上げるものなので、エビデンスがないと上に行けない。クリエーションは理想とする世界に、これまで積み上げた技術を投入する行為となる。涌井氏は、これから世界の競争はどれだけクリエーションの能力があるかに懸かっていると話す。

 最後に、藤野氏はAIやIoTと保全などのオペレーション技術を組み合わせて、社会に貢献する日立の姿勢を提示。そして、「変化する社会にいかにアップデートするかをこれからの課題とし、環境に良い製品にもしていきたい」と抱負を語り、講演を終えた。

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