公社賃貸スマリオに「シェアサイクル・ポート」を試行設置:プロジェクト
大阪府住宅供給公社は堺市、豊中市、池田市と連携し、公社賃貸住宅の敷地内で「シェアサイクル・ポート」を試行設置する。団地および周辺地域住民の利便性向上を目的とし、新しい生活様式やシェアリング・エコノミーに対応していく。
大阪府住宅供給公社は堺市、豊中市、池田市と連携し、各市が実施するシェアサイクル実証実験に協力する形で、公社賃貸住宅の敷地内で「シェアサイクル・ポート」を試行設置する。大阪府住宅供給公社は、大阪府内に公社賃貸住宅スマリオ(SMALIO)を提供している。
この取り組みは、団地および周辺地域住民の利便性向上を目的とし、2020年3月の堺市北区の大型商業施設「フレスポしんかな」での設置に続き、10月のOPH大浜のオープンを皮切りに各市内の3カ所の団地でサービスを提供、利用状況など効果を検証する
団地内へのシェアサイクル・ポートの設置は、電車・バスに代わる第3の交通インフラとして団地を基点とする交通利便性の向上、交通移動時の3密回避、在宅ワーク時の健康維持などウィズコロナ時代における「新しい生活様式」の実現、モノを所有しない「シェアリングエコノミー」時代のライフスタイルへの対応などを目的とし、住民の利便性向上につながる効果について検証し、今後の事業継続を検討する。
シェアサイクルとは、専用ラックシェアサイクル・ポートの電動アシスト自転車を、時間や場所に縛られることなく貸し出しおよび返却ができるサービスで、スマホアプリから簡単に予約できる。利用料金は70円で15分、1000円で最大12時間。
今回のシェアサイクル実証実験では、OpenStreet(オープンストリート)が提供しているIoTを活用した自転車シェアリングシステム「HELLO CYCLING」(ハローサイクリング)を導入している。
試行設置は、2020年10月29日より堺市のOPH大浜に8ラック、同年11月2日より豊中市の豊中団地に10ラック、時期は未定で池田市の五月丘団地に4ラックの予定だ。
公社は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の実現に向けて事業を展開し、さまざまな取り組みを進めている。
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