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槙塚台団地耐震改修工事の事業者選定開始、大阪府住宅供給公社:産業動向
大阪府住宅供給公社は、槙塚台団地の耐震改修および外壁改修工事を行う事業者の選定に入った。工事完了は2020年9月下旬の予定。
大阪府住宅供給公社は2019年5月31日、槙塚台団地(堺市南区)の耐震改修工事における事業者選定のための、事後審査型条件付き一般競争入札について発表した。入札は同年5月31日から開始する。同年6月27日までに事業者を選定し、2020年9月下旬をめどに工事を完了させる予定だ。
今回の耐震改修工事では、耐震性能が不足している6階建て以上の高層住棟に対して、柱や梁に補強フレーム部材を設置する。工事完了後は耐震化率が現在の91.1%から95%に向上するという。
耐震改修工事と併せて、地域の街並みと調和したカラーデザイン案(提案企業はCLIMAT)を取り入れた外壁改修工事も実施する。耐震改修工事との同時実施により総工期を短縮し、地域住民の負担を減らしたい考えだ。
同公社では、大阪府が策定した耐震改修促進計画に基づき、耐震性能が不足する住棟の耐震化を2014年から進めてきた。槇塚台団地の耐震改修工事もその一貫。
1973年7月に管理を開始した槇塚台団地は、鉄骨鉄筋コンクリート造15階建、総戸数は112戸。廊下やバルコニーの丸い外観から「丸団」と呼ばれ、泉北ニュータウン地域のシンボル的建物として住人に親しまれてきた。
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