サスティナブルなまち「東松山リードタウン」の販売を開始:プロジェクト
積水化学工業は、埼玉県東松山市に計画する「東松山リードタウン」の発売を開始した。安心・安全で災害に強く、地域と調和するサスティナブルなまちを目指し、セキスイハイムが掲げるコンセプト「SMART」と「RESILIENCE」を実現する。
積水化学工業は「SEKISUI Safe&Sound Project」第2弾として埼玉県東松山市に計画する「東松山リードタウン」を2020年10月15日から販売開始した。東松山リードタウンは、「安心・安全で環境にやさしく災害に強いサスティナブルなまち」を目指し、セキスイハイムが掲げる「SMART」と「RESILIENCE」というコンセプトを街全体で実現するプロジェクトである。
地上には同社の「スマートハイムシティ」の戸建分譲地全23区画と、「HEIM SUITE」の分譲マンション全105戸、地下は同社の技術で基盤整備する。武東上線「東松山」駅から徒歩2分、関越自動車道「東松山 I.C.」から車で4分と交通の利便性を確保し、徒歩圏内には生活利便施設も整えている。
広場には「かまどベンチ」を設置し、普段はコミュニティー形成の場に、災害時には共助の場となる。また、近接する住宅型有料老人ホーム「ガーデンコート東松山」と連携し、「子どもから高齢者まで笑顔になれるまち」を目指す。戸建住宅、分譲マンションの入居者向けには独自のシニア向けサービスを予定する。
さらに、本開発では積水化学グループの製品・サービスを、50品目以上採用する予定だ。具体的には、停電・断水時に備えた「スマートハイム」「飲料水貯留システム」、水害に備えた「クロスウェーブ」、地震・火災に備えた「フィブロック」「エスロハイパー」など。健康で快適な生活を目指した高機能畳「MIGUSA」も導入する。
同社は、ESGを経営戦略の中心に置き、事業と一体となった取り組みをしている。同開発ではこれを具現化し、グループ全体の技術力を融合させたサスティナブルなまちづくりと、SDGsが示す5つの開発目標の実現を目指す。
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