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【BAS徹底解剖】BAS/BEMSの「快適性、生産性への貢献」アズビルが解き明かす「BAS」解体新書!(5)(3/3 ページ)

建物には、空調、照明、監視カメラなど、さまざまな設備機器が導入されている。それらを効果的に運用するシステムとして、ビルディングオートメーションシステム(Building Automation System、BAS)が存在する。本連載では、制御・計測機器メーカーで各種ビル設備サービスを展開するアズビルが、「建物の頭脳」ともいえるBASやシステムを活用したエネルギー管理システム「BEMS」を紹介し、今後の可能性についても解説する。第5回目は、快適性と知的生産性の関係、BASが目指す快適なオフィス空間について提示する。

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快適と省エネはトレードオフ

 細かい単位での制御が可能になることで、例えば日差しによって暑くなりがちな窓際だけを冷房するなど、快適性の向上に合わせ、省エネルギーの観点でも効果を期待できます。

 大空間において完全にパーソナルな空調を提供することは、現実的に限界がありますが、こうした改良を続けていくことで、よりパーソナルな空調へ近づけることができると思います。また、上で説明したように、場合によっては省エネにつながることもありますが、基本的に快適性と省エネルギー性はトレードオフの関係にあるので、そうした観点でも今後の進化に期待したいと思います。

変化する“オフィス観”

 新型コロナウイルスによって、世の中の働き方は大きく変化しました。在宅勤務が定常化し、オフィスに来る機会が減った方も多いかと思います。しかしこれは働く場所の選択肢が増えただけであって、オフィスが必要とされなくなったわけではありません。


 出典:Adobe Stock

 とくにコミュニケーションという点では、オフィスで働くことのメリットは大きいのではないでしょうか。今後も働く場所として人が集うオフィスでの生産性を向上させるべく、時代と共に進化していくBAS/BEMSにぜひ注目してみてください。

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