緑豊かな公園と調和する木造商業施設が木場で開業、方杖は木をイメージして配置:プロジェクト
東急コミュニティーは、東京都江東区にある都立木場公園内で開発を進めていた複合商業施設「Park Community KIBACO」を2020年8月7日に開業した。Park Community KIBACOは、公園内の豊かな緑と調和するように、建物全体で木材を使用している他、屋上緑化を行っている。現在、Park Community KIBACOは、周辺住民が憩いの場として活用しており、賑(にぎ)わいを創出している。
東急コミュニティーは、東京都江東区にある立木場公園内に複合商業施設「Park Community KIBACO」を2020年8月7日にオープンした。同年9月10日には、Park Community KIBACOのメディア向け内覧会を開いた。
スマホを用いてテーブルで注文可能な新システムを導入
Park Community KIBACOは、木造平屋建てで、延べ床面積は177.92平方メートル。所在地は東京都江東区木場5-7で、竣工は2020年7月30日。アクセスは、東京メトロ東西線「木場」駅から徒歩5分で、東京メトロ半蔵門線/都営大江戸線「清澄白河」駅から徒歩15分、都営新宿線「菊川」駅から徒歩15分。
内覧会で、設計を手掛けた鍋野友哉アトリエの鍋野友哉氏は、「Park Community KIBACOは、レストラン&カフェやファーマーズマルシェ、ポップアップストアから成り、福島県の杉を素材に用いた柱や梁(はり)をパネルなどで隠さないように設計している。建物で使用する方杖(ほうづえ)は、枝が生えた木の形状をイメージして、柱に前後と左右で位置をずらして取り付けている。このように、方杖を柱に配置する方法を樹状方杖と呼称しており、Park Community KIBACOのために開発した構法だ」と説明した。
レストラン&カフェは、産地から直送される旬の野菜や果実を用いたサンドイッチとサラダを中心に、幅広い年齢層の顧客が食事を楽しめるメニューをラインアップしている。料理の注文はカウンターでだけでなく、コノル製テーブルオーダーシステム「Favor」を利用して座席でも行える。Favorを用いた注文方法は、まずレストラン内のテーブルに貼られたシールをスマートフォンの専用アプリでスキャンする。スマートフォンに通知が届き、通知をタップすると、表示されるメニュー画面からオーダーする。料理が完成したら、メッセージがスマートフォンに届き、カウンターで料理を受け取る。
ファーマーズマルシェは、千葉県の契約農家から仕入れた野菜などを販売している。今後は、東日本大震災の復興支援として、宮城県産や福島県産の地産品なども販売していく。ポップアップストアは施設内の飲食店と調和するさまざまな業態の店舗を月1回程度誘致し、賑(にぎ)わいを創出している。
また、建物内では、ワークショップ「MOKULAB」を月1回度程度開催。MOKULABは、木造住宅の建築・施工事業を展開する長谷萬が運営しており、木はがきや木製バッジの製作などを主に子供を対象にレクチャーしている。
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