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三菱地所が建設用木材の生産から販売まで行う総合林業会社を設立産業動向(1/2 ページ)

三菱地所は建設用木材の生産から販売まで行う総合林業会社「MEC Industry」設立した。MEC Industryは主に、施工性を高める新建材の開発・販売と、プレファブ工法を用いて、安価な木造の平屋戸建て住宅を供給していく。

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 三菱地所は2020年7月27日、建設用木材の生産や流通、施工、販売を手掛ける総合林業会社「MEC Industry」の設立を発表した。出資者には、三菱地所をはじめ、竹中工務店、大豊建設、松尾建設、南国殖産、ケンテック、山佐木材が名を連ねた。

新建材事業では初弾として配筋付型枠を発売

 MEC Industryが主に展開するのは「新建材事業」と「木プレファブリック事業」。新建材事業は、RC造やS造用途の木製部材を開発・供給する。RC造やS造の施設に木材のデザイン性を加えるとともに、建設時の施工負担が減り、工期短縮にもつながる新建材の開発を目指す。将来的には、品種を増やし、製造・販売エリアを拡大する。

 2021年4月には、三菱地所とケンテックが、大豊建設の協力を受け、共同開発した新しい型枠材「(仮称)配筋付型枠」を発売することが決まっている。配筋付型枠は、製材木板に鉄筋を配筋したコンクリート打設用の型枠で、通常廃材となる型枠材をそのまま天井の仕上げ材として利用するため、デザイン性の向上と、施工負担の軽減に役立つ。


(仮称)配筋付型枠

(仮称)配筋付型枠の製造工程

(仮称)配筋付型枠のイメージ図

(仮称)配筋付型枠の利用イメージ
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