AI温度検知ソリューション「SenseThunder」を順天堂大学へ納入:導入事例
ソフトバンクと日本コンピュータビジョンは、AI温度検知ソリューション「SenseThunder」を順天堂大学に納入した。顔認識技術と赤外線カメラで、マスクを着用したまま対象者の温度を瞬時に測定、発熱疑いがある人を検知する。
ソフトバンクと、ソフトバンク子会社の日本コンピュータビジョンは、AI温度検知ソリューション「SenseThunder(センス・サンダー)」を順天堂大学に納入したことを発表した。
SenseThunderは、AIを活用した顔認識技術と赤外線カメラを使い、マスクを着用したままの対象者の温度を0.5秒で測定し、発熱疑いがある人を検知できる。日本コンピュータビジョンが開発と提供を、ソフトバンクが今回の販売と導入支援をした。
順天堂大学へは、SenseThunderのコンパクトモデルである「SenseThunder-Mini(センス・サンダー・ミニ)」を納入した。SenseThunder-Miniは所要時間0.5秒、±0.4度の精度で温度検知し、最適化されたアルゴリズムにより、マスクや眼鏡を着用したままでもスピーディーな測定が可能だ。現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、国内の官公庁や病院、企業でも本製品が利用されている。
同大学は、学生が安全にキャンパスを利用できるよう、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を講じており、その一環として、基幹キャンパスである本郷・お茶の水キャンパスのセンチュリータワー、A棟、第2教育棟、第3教育棟、御茶の水センタービル、診療放射線学科実習棟にSenseThunder-Miniを計8台導入した。なお、今回の設置において、個人情報や画像データは一切取得していない。
SenseThunderは、設置場所の環境などによって、理論値通りに計測できない場合がある。医療品医療機器法の定める体温計ではないため、医療診察では利用できない。
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