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三和建設がコアー建築工房の全株式を取得、木造建築事業を本格化産業動向

三和建設は、政府が2000年に施行した建築基準法の改正で木造建築物の設計自由度が高まった点や木造技術と木製部材の性能が向上している点などを理由に、木造注文住宅の建設を得意とするコアー建築工房の全株式を取得し、住宅と施設の木造建築業界に参入する。今後、コアー建築工房の木造建築のノウハウを生かした木造住宅や施設の開発を進める。

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 三和建設は、木造注文住宅を得意とするコアー建築工房の全株式を2020年6月30日付で取得した。株式100%取得に基づく資本業務提携で、今後住宅と非住宅の木造建築事業を本格化する。


三和建設 代表取締役社長 森本尚孝氏(左)とコアー建築工房 代表取締役社長 吉瀬融氏(右) 出典:三和建設

 株式を取得した要因には、政府が2000年に施行した建築基準法の改正で、木造建築物の設計自由度が高まった点や木造の技術と素材開発が進歩した点がある。近年、木材を活用したCLTをはじめとする部材は、構造性能や防火性能が確立し、中高層の木造住宅が実現できるようになっただけでなく、商用施設などにも活用の場が広がっている。

 また、木造建築物は、人のストレスを少なくし、疲れにくくするなど生理的な効果や身体的な効果が科学的に認められてきている他、木製建材は、再生可能な自然資源であり、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を抑えられるといった利点も社会的に注目されている。

 三和建設は、今回の資本業務提携で、コアー建築工房の木造建築のノウハウを生かし、人と環境にやさしい木造施設の建設を目指す。

 今後、三和建設の社員1人がコアー建築工房の取締役に就任し、業務プロセスや仕入れ先などの情報を共有してシナジー効果を図る。さらに、双方の技術や営業の基盤を活用して互いの事業を発展させるとともに、人材交流も積極的に行っていく。

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