野村不動産が小金井市にマンション一体型の複合施設を開業:プロジェクト
野村不動産は、地域密着型商業施設ブランド「SOCOLA」の開発を進めている。2020年6月30日、東京都小金井市で、武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発組合と協力して、複合商業施設「SOCOLA 武蔵小金井クロス」を開業した。
野村不動産と武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発組合は2020年6月30日、東京都小金井市で、開発を進めていた複合商業施設「SOCOLA 武蔵小金井クロス」をオープンし、全体プロジェクトの「武蔵小金井駅南口第2地区第1種市街地再開発事業」はまちびらきを迎えた。
専有面積は約1万1300m2、テナント数は49店
SOCOLA 武蔵小金井クロスは、RC造(一部S造)で、地上26階と24階/地下2階建ての2棟から成る分譲マンション「プラウドタワー武蔵小金井クロス」の地下1階〜地上4階にあたる。専有面積は1万1309.54平方メートルで、店舗数は49店舗。駐車場台数は197台で、駐輪場台数は607台。
施設コンセプトは、日常の暮らしやコミュニティーに寄りそう「地域住民のパートナー」として親しみやすい商業施設を目指し、食品スーパー「フードウェイ」やグローサリーストア「Daily Table KINOKUNIYA」、衣料品店「H&M」、家電量販店「ノジマ」、百円均一ショップ「Seria」といった店舗の他、郵便局やクリニック、学童クラブ「Miracle Labo」、レストスペースなどがテナントとして入る。
来館者が集える空間では、1階に広場「クロスコート」、4階にフリースペース「クロスガーデン」がそれぞれ設けられている。クロスコートは、駅前広場との連携を含め、集客企画や地域と連携したイベントでの利用が想定されている。クロスガーデンでは、Miracle Laboとコラボレーションして、子育て世代や学生を中心に地域住民が武蔵小金井の自然を感じられる空間を創出する。
商業施設の各階は、総戸数716戸のプラウドタワー武蔵小金井クロスに接続されており、マンション住民が雨の日や日差しの強い日なども、天候を気にせず買い物ができる。
武蔵小金井駅南口第2地区第1種市街地再開発事業は、プラウドタワー武蔵小金井クロスとSOCOLA武蔵小金井クロスで構成される大規模複合再開発。スケジュールは、2015年8月に再開発組合の設立認可を受け、2017年1月に権利変換計画の認可を経て、2017年7月に着工した。
2018年10月には、施設全体の名称を「武蔵小金井シティクロス」に決めた。野村不動産は、再開発組合の設立認可を受けて以来、住宅と商業施設の保留床を取得する単独の参加組合員として、事業に関わってきた。
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