ニュース
入口から執務室まで“3密軽減”と“非接触”を実現、日立が顔認証とEVを連携した新サービス:BAS(2/2 ページ)
日立製作所と日立ビルシステムは、ビルやマンションなどで、エントランスから、エレベーター、執務室などの専有スペースまで、非接触で移動できる“タッチレス”ソリューションを開発した。
エントランスからオフィスの自席まで非接触は、他に無いサービス
新型コロナ感染症の防止という観点では、EMIEW-TTがロビーで来訪者を検出し、音声案内と画面情報により簡易的な問診を行った後、EMIEW4がビル・施設内を案内するといった一連のサービスが想定されている。
EMIEW4は、3年間月額払いのサブスクリプションで提供。支払い形態としては、初期費用+月額契約と、初期費用無しの月額契約の2種類。初期費用を除く月額費用は、基本価格25万円/月。EMIEW-TTは8万円/月。
日立ビルシステムでは、「画像解析サービスやハンズフリータグなどは、他社でも販売や提供をしているが、ビルのエントランスから、エレベーター、専有スペースまでを非接触で移動できるソリューションは他にはないものと認識している」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日立が昇降機エンジニア向けにVR教育、国内外との遠隔教育も
日立と日立ビルシステムは、エレベーターの保守・メンテナンスを行うエンジニアを対象に、独自のVR教育システムを開発した。これまで日立はビル設備の販売やアフターサービスで、アジア市場に進出し、海外にもエンジニア育成の拠点を開設してきたが、受け入れ人数の増加や教育メニューの拡充を図る目的でVR技術を活用するに至った。 - 日立の世界一高い“288.8m”エレベーター試験塔、中国・広州市で完成
日立の中国現地法人「日立電梯」は、広州市の研究開発拠点に、世界最高クラスの高さを誇るエレベーター試験塔を建設した。新設する試験塔は、世界最大のエレベーター市場が形成されている中国での開発力を高め、同国内での地盤を固めるとともに、日立ビルシステムの2020年度事業戦略でターゲットと定めるアジア・中東圏でシェアを拡大させることが狙い。 - 応用地質がレーダー探査した「地下埋設物」を日立のAIで判定、占用者や施工者にクラウドから提供
日立は2025年度までに、社会インフラ保守関係事業で1000億円の売上目標を掲げており、その一環として、同社のAIと応用地質の地中探査技術を融合させて、「地下埋設物」を3Dマップ化し、クラウドを介して第三者に提供する新規事業を2020年から開始する。 - 日本郵便が本社ビルで、日立製エレベーターと連動した配送ロボの実証
日本郵便は日立ビルシステムや日立製作所と共同で、郵便配送ロボットの実証実験を東京・大手町の本社ビルで行った。今回のテストでは、ロボットが自律走行で移動しながら、エレベーターと連携をとりつつ、人や障害物を適切に回避して目的地まで配達できることが確認された。 - 大日本コンサルと日立システムズ、国のフィールド試行に橋梁点検用ドローンを適用し「安全装置で通行止め無し」で飛行
大日本コンサルタントと日立システムズは、国が実施する2018年度のフィールド試行業務で、点検記録作成支援ロボットを3案件・7橋脚に適用したことを明らかにした。今回の検証は、「まずは実行して課題をそこから見いだす目的」で行い、結果、必要なラストワンマイルの技術が確認でき、社会実装に向けた大幅な前進になったという。