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三菱地所レジデンスがReビル事業初となるオフィスからホステルへの改修を実施:プロジェクト(2/2 ページ)
三菱地所レジデンスは、訪日観光客の増加に伴い、近年高まる宿泊施設の需要やホステルに対する関心を考慮し、Reビル事業で初となるオフィス空間からホステルへのリノベーションに乗り出した。
ライフスタイル型の宿泊施設に注目
三菱地所レジデンスが今回のリノベーションに取り組んだ背景には、インバウンド増加に伴い、宿泊施設が近年急激に増加していることがある。CBREの調査によると、既に主要9都市では需要に対し供給が上回っており、中でも宿泊特化型のビジネスホテルが全体の87%を占めている。
一方で、積極的に宿泊者同士の交流を促し、体験を提供するライフスタイル型の宿泊施設は今後も注目されるとみられることから、ライフスタイル型かつ供給の少ないホステルにコンバージョンするに至った。
三菱地所レジデンスでは、これまでオフィスや住宅(シェアハウス含む)を中心に、Reビル事業の実績を重ねてきた。今後は、“既存ストックの有効活用”という社会の要請に応えてReビル事業を強化し、宿泊施設もリノベーションの1メニューとして展開していく。
ホステルとは、低価格で快適に泊まれるシェアタイプの宿泊施設で、近年、欧米を旅するフラッシュパッカー(スマートフォンを片手に情報収集しながら旅行する比較的裕福なバックパッカー)を中心に人気だ。FIKAは、東京都内と長野県白馬山麓エリアの栂池(つがいけ)に「UNPLAN」ブランドを中心として計4施設の出店をしているが、福岡エリアでは今回が初出店となる。
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