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多機能スマート街路灯やSNSの投稿から災害情報を収集する「自然言語処理」など、NEC第24回「震災対策技術展」横浜(3/3 ページ)

NECは、LED街路灯や河川の水位検知、SNSに書き込まれた内容をリアルタイムに解析する技術などを組み合わせ、災害に備えるトータルサービスを提案している。例えば、水位検知や自然言語の処理でSNSから得た情報は、スマート街路灯のデジタルサイネージやスピーカーなどを使い、被災地の情報提供や避難誘導などに役立てることが見込める。

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災害時にリアルタイムの現地情報を把握

 この仕組みをSNS上で交わされている投稿の分析に使うと、情報が発信された場所ごとに、書き込みされた情報を集計。これによって、その場その場でどのようなことが起きているのか、リアルタイムに状況を把握できるようになる。

 システム自体はもともと、NICT内で研究用途として構築されたもので、商用サービスとしては想定されていなかったが、自然言語処理のレベルは非常に高いという。研究としては3年目に入るが、この度、総務省の社会実装事業で予算が付き、2020年度から実証実験がスタートする予定とのこと。


SNS情報の分析では、マップ上でSNSの発信量を可視化

 担当者によると「NICTで注力して取り組んでいるのはディープラーニング。今、この高度自然言語処理プラットフォームにディープラーニングは採用していないが、ディープラーニングが入るバージョンのエンジンの開発にも着手している」とし、解析エンジンの精度が今後より向上していくことを示唆した。

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