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多機能スマート街路灯やSNSの投稿から災害情報を収集する「自然言語処理」など、NEC第24回「震災対策技術展」横浜(2/3 ページ)

NECは、LED街路灯や河川の水位検知、SNSに書き込まれた内容をリアルタイムに解析する技術などを組み合わせ、災害に備えるトータルサービスを提案している。例えば、水位検知や自然言語の処理でSNSから得た情報は、スマート街路灯のデジタルサイネージやスピーカーなどを使い、被災地の情報提供や避難誘導などに役立てることが見込める。

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災害時のリアルタイム水位観測や水位観測の省人化に

 スマート街路灯に情報を提供する一つとして示されたのが、画像解析による河川の水位検知ソリューションだ。これは、カメラを使って監視している情報をもとに、水位が事前に設定した閾(しきい)値に達するとアラートで知らせるシステム。アラートは通常、監視センターでチェックするが、その情報をスマート街路灯にも表示させる。

 このソリューションが優れているのは、既に設置されている監視カメラなどが使える点だ。水位を計測するためのフロートなどを新たに新設する必要がなく、カメラから得られる画像のみで水位の状況を判断できる。

 一般的にカメラでのみ水位を取得するためには、高度な画像認識や分析の技術やノウハウが必要だが、NECのシステムではAIによる機械学習で代替。事前に1週間ほどかけて学習すると、水と水以外を判断できるようになるという。

 水位検知のシステムを導入すると、従来であれば点検員が目視で監視していた業務を自動化することができる。豪雨や台風などが発生した際の緊急対応で、人手が必要な時に非常に有効な手段となることに加え、複数箇所の水位情報を少ない人員で正確に監視する体制が構築され省人化につながる。


画面中央左の赤い囲みの部分で水位を監視。水位の変遷はグラフで見ることができる

SNS上の文字情報から災害情報を取得

 今やSNSは社会に広く普及し、各種情報がリアルタイムで情報交換される場として認識されている。NECでは、このSNS上を流れる書き込みを自然言語処理し、被害状況を把握するプラットフォームの紹介も行った。

 このソリューションは、NECと強いつながりを持つNICT(情報通信研究機構)のエンジンを用いることで実現。非構造体のデータである言語(テキストデータ)を自然言語処理技術によって解析し、意味の分析、カテゴライズ、要約することが可能になるという。


  

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