建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査の結果vol.1:建設業の人材動向レポート(18)(2/2 ページ)
本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向をさまざまな観点からレポートしている。今回は、2020年1月に総研が実施した「建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査」から、転職先を決める時に重視する条件についての調査結果を紹介する。
■ 40歳代では「会社の雰囲気・人間関係」を重視
40歳代で非常に重視する比率が最も高いのは、「今までの経験・スキルを生かし、向上させることができる」の57.5%、次いで「勤務地が自分の希望に合っている」が57.0%、「会社の雰囲気・人間関係が良い」が50.7%、「やりがいのある仕事ができる」が50.0%となる(図表4)。「会社の雰囲気・人間関係が良い」を非常に重視するとした人の比率は40歳代が全年齢層の中で一番高い。
■50歳代は「今までの経験・スキル」「やりがい」重視の比率が全年齢層の中で最も高い
50歳代で非常に重視する比率が最も高いのは、「今までの経験・スキルを生かし、向上させることができる」の64.8%、次いで「勤務地が自分の希望に合っている」が61.1%、「やりがいのある仕事ができる」が56.5%となっている。「今までの経験・スキルを生かし、向上させることができる」と「やりがいのある仕事ができる」はすべての年齢層の中で最も比率が高くなっている(図表5)。
■60歳代では「勤務地」を重視
60歳代で非常に重視するという回答の比率が最も高いのは「勤務地が自分の希望に合っている」の64.1%であり、全年齢層の中で最も高くなっている(図表6)。
「今までの経験・スキルを生かし、向上させることができる」は46.2%、「やりがいのある仕事ができる」は41.0%と、30歳代から50歳代と比較して比率が低くなっている。
<調査の概要>
調査時期:2020年1月
調査対象:ヒューマンタッチに登録している建設技術者
調査手法:インターネットによるアンケート調査
アンケート回収数:411人
年齢層 | 回答者数(人) | 構成比 |
---|---|---|
10代 | 0 | 0.0% |
20代 | 24 | 5.9% |
30代 | 97 | 23.7% |
40代 | 142 | 34.6% |
50代 | 108 | 26.3% |
60代以上 | 39 | 9.5% |
著者Profile
ヒューマンタッチ総研(所長:高本和幸)
ヒューマンタッチ総研は、ヒューマンホールディングスの事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営する建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析を行うシンクタンク。独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信を行っている。
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