大学新卒の建設技術者は前年比3.4%増の1.3万人、女性比率は22.4%で増加傾向に:業界動向(1/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2019年10月分のマンスリーレポートをリリースした。今回のトピックスでは、文部科学省のデータをベースに建設技術者として就職した大学新卒者の動向についてまとめている。
ヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた「ヒューマンタッチ総研〜Monthly Report 2019年10月」のマンスリーレポートをリリースした。
■大学新卒者数は前年より3.4%増、毎年増加続く
今月のトピックスでは、建設技術者として就職した大学新卒者の動向について紹介している。
文部科学省の「学校基本調査 令和元年度(2019年度)」の速報値によると、2019年3月に卒業し、建築・土木・測量技術者として就職した大学新卒者数は1万3051人で、前年より3.4%増えた。
過去の推移を見ると、毎年右肩上がりで増加が続いており、厳しい人材不足や高齢化の進展を背景に、建設業各社が大学新卒の採用を年々強化していることが分かる(図表1)。
就職者を男女別にみると、女性の比率は2012年の15.4%から、2019年には22.4%まで上昇した。建設業でも、女性の積極的な活用を考える企業が増えていることの裏付けとなった(図表2)。
また、工学部卒業生以外の就職者比率では、年を追うごとに上昇が続き、2019年には過去8年で最大の22.0%にも上った。建設技術者を確保していくために、土木や建築、工学などの専門分野を専攻した卒業生以外にも、採用ターゲットを広げていることがうかがえる(図表3)。
雇用関連の月次データでは、2019年8月の建設業就業者数は508万人(前年同月比98.3%)で、3カ月連続で前年同月を下回った。公共職業安定所(ハローワーク)の新規求人数は6万764人(前年同月比97.2%)で減少に転じた。
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