クラウド型マンション管理システム「マンション21Smaw」販売開始:マンション管理
内田洋行ITソリューションズは、マンション管理会社の業務改善や入居者へのサービス向上を支援するクラウド型マンション管理システム「マンション21Smaw(スマウ)」を開発し、1月22日から販売を開始した。
内田洋行ITソリューションズは、マンション管理会社の業務効率化や入居者へのサービス向上を支援するクラウド型マンション管理システム「マンション21Smaw(スマウ)」のエンタープライズバージョンを開発し、2020年1月22日から販売を開始したことを明らかにした。1985年に発売したマンション管理業向けシステム「マンション21組合会計システム」をWab型システムにフルモデルチェンジしたもの。
マンション21Smawの特長は、入居者へのサービス向上支援と業務効率改善に分けられる。
サービス向上支援として、まず管理会社スタッフのテレワークを実現した。クラウド版導入によりモバイルで資料の閲覧・作成が可能になったことから、PCのある事務所と現場の往復が不要に。理事会からの問い合わせにも迅速対応できるよう、ICT活用により顧客情報と文書管理機能を強化した。
次にマンション共有部だけでなく専有部の設備情報についても管理機能を強化した。これにより給湯設備や配線、内装などが交換時期を迎えるとアプリケーションがプッシュ通知で情報を配信。共有部を含むマンション全体の修繕履歴も可視化されるため、定期的にメンテナンスを実施した物件として高評価が得られるようになり、マンションの資産価値が向上する。
さらに入居者から預かった管理費用を適切に運用するため、承認機能を高度化。請求書などの外部提出書類や支払処理作業に制限をかけられるようにした。
業務効率改善としては、APIの導入が大きい。今後増加が予測されるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した情報共有はもちろん、BIツールやAIを活用したチャットシステムなども、API導入により他社システムと容易に連携できるようになる。
また操作画面をタブレットなどマルチデバイスに対応するUIに刷新するとともに、管理会社スタッフの高齢化を見据え、実行ログのお知らせ表示や画面の見やすさの向上、ファンクションキーの常時表示など、オペレーションミスを防止する工夫も盛り込まれた。
他にも、会計原則に従った自動仕訳機能の強化や予算素案の作成機能向上など、業務効率改善に向けた諸機能が追加されている。
マンション建設の増加に伴い、マンション管理市場も拡大を続けている。マンションの資産価値の維持・向上に貢献できる管理体制の構築は、マンション管理業にとって喫緊の課題だ。
マンション管理システムの導入で30年以上の支援実績を持つ内田洋行ITソリューションズでは、マンション21Smawの提供によりこれら市場のニーズに応えたいとする。また同社が2019年3月に発表した「建設業向けERPシステムPROCES.S(プロセス)エンタープライズ版」と合わせてPRすることで、マンションの建設と管理双方で事業展開する企業にもサービスを拡大していきたい考えだ。
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