三井不がサンフランシスコで、延べ11.2万m2のオフィスビルを開発:プロジェクト
三井不動産は、米サンフランシスコ市で延べ床面積11.2万平方メートルのオフィスビル開発に乗り出す。
三井不動産は2020年1月16日、米カリフォルニア州サンフランシスコ市で計画されている3棟から成る大規模オフィスビル開発「(仮称)ブラナンスクエア」へ参入したことを公表した。
2020年秋に着工し、全体の完成は2023年
プロジェクトは、米子会社のMitsui Fudosan Americaを通じて参画し、米国を代表する大手デベロッパーのTishman Speyerとともに進める。
三井不動産はここ数年、米国西海岸でオフィスビル事業を進めており、2016年にサンフランシスコで完成した「270ブラナン」に続き、今回が2物件目となる。
ブラナンスクエアの計画は、地上11階建て「第1棟」、地上13階建て「第2棟」、地上10階建て「第3棟」の独立した3棟が、公園を囲むように設計されている。総延べ床面積は約11万2000平方メートルとなる見通しで、第1/2棟の第1期工事は着工が2020年秋ごろ、竣工は2022年秋。第3棟を対象にした第2期工事は、2021年に着手し、2023年に完了する。
オフィスビル基準階の面積は約2800平方メートルで、階高は4メートル以上と空間が開けており、採光のとれる広い窓も備える。敷地面積約1万8000平方メートルの計画地は、シリコンバレーへのアクセスが良く、テック系企業のニーズが見込め、今後も再開発による発展が予定されている「South of Market地区(SOMA地区)」に位置する。サンフランシスコ市によるオフィス新規供給の制限があるなかで、オフィス需要をすくい取れる希少価値の高い物件となることが期待されている。
また、交通利便性にも優れており、路面電車T線の新駅「4th St.& Brannan St.(仮称)」から徒歩3分、カルトレイン「San Francisco」駅からは徒歩7分の他、高速101号線、280号線、80号線の出入口にも近接している。
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