書類作成サービス「グリーンサイト」がCCUS登録に無料で連携:建設キャリアアップシステム
MCデータプラスは、安全書類作成サービス「グリーンサイト」に登録している技能者のデータを、「建設キャリアアップシステム(CCUS)」に連携登録させるオプション機能が無償で提供されるキャンペーンを始める。
MCデータプラスは2020年1月1日、安全書類作成サービス「グリーンサイト」に登録しているユーザー企業向けに、「建設キャリアアップシステム(CCUS)」へのデータ連携登録が期間限定で無償にするキャンペーンを開始した。
技能者登録に必要な情報の約7割は「グリーンサイト」から転送
この無料キャンペーンは、日本建設業連合会からの要請を受け、CCUSの利用者拡大を目的にしたものだという。
グリーンサイトは、元請企業と下請企業を対象とした労務安全書類(グリーンファイル)をネット上で作成や管理できるASP(Application Service Provider)。利用に際して、協力会社は自社の情報や作業員情報をグリーンサイトにあらかじめ登録しておく。この従業員情報は、通常有償で提供しているグリーンサイトのオプション「建設キャリアアップシステム技能者情報登録支援機能」を使うことで、CCUSに連携されて登録されるため、再度入力する手間が無くなる。
CCUSでは、全登録項目135項目のうち、必須とされている68項目中、グリーンサイトとの連携で50項目がデータ転送されて仮登録される。残りのグリーンサイト上に無い18項目については、資格証の写しや添付書類でCCUS側で項目を追加して、登録の本申請を行う。なお、個人情報の取り扱いに関しては、連携を希望する従業員ごとに専用のビジネスチャットなどで同意を得る。
キャンペーン期間は、2020年1月1日〜2020年3月31日。通常は1社につき年間5000円掛かる利用料金が、期間中には当該サービスへ申込んだ新規ユーザー企業に無料で提供される。
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