BIMの先に広がる可能性――。隈研吾氏の事例やGIS連携、入札アプリなどAutodeskが解説:Autodesk University Japan 2019(2/5 ページ)
建設業界では、入職者数の減少や技術者の高齢化による退職数の増加に伴い、働き手が減り、従来より少ない人数で現場を運営しなければならない厳しい状況に直面している。Autodeskは、こういった現場の生産性を向上するために、BIMやジェネレーティブデザインなどの新製品の開発を進めている。2019年10月8〜9日、東京都内のグランドニッコー東京 台場で、開催されたプライベートイベント「Autodesk University Japan 2019」では最新のソリューションや活用事例が紹介された。
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次に、檀上に上がったニコラ氏は、建設の各作業を自動化するソリューションを「接続されたワークフロー」「ジェネレーティブデザイン」「スマートスペースとデジタルツイン」の3つのカテゴリーに分けて提案した。
3つのカテゴリーのうち、接続されたワークフローでは、ユニティ・テクノロジーズ製BIM用3Dソフト「Unity Reflect」や「Revit」のプログラミングインタフェース「Autodesk Dynamo for Civil 3D」について言及した。
Autodeskは2018年11月、米・ラスベガスで開催された「Autodesk University」で、ユニティーとのパートナーシップ締結を発表し、2019年12月2日に「Revit」のネイティブプラグインとしてUnity Reflectがリリースされた。最大の特徴は、テレビ ゲーム エンジン「Unity」の課題であった複雑なコーディングや専門知識、素材と文章のマッピングに多くの作業を要すことを克服していることだという。
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2019年5月にリリースされた「Dynamo for Civil 3D」
「Unity Reflectは、Revitモデルを数秒でAR(拡張現実)やVR(仮想現実)データへ変換が可能で、テクスチャーも変えられる」(ニコラ氏)。
Dynamo for Civil 3Dは2019年5月にリリースされ、コーディング方法を知らなくてもプログラミングが行えるインタフェース「Dynamo」を土木向けに調整した製品で、Revitのプラグインとしても使える。
ニコラ氏は、Dynamo for Civil 3Dについて、「エンジニアは、スクリプトの開発で、複雑なジオメトリの生成、サイネージや電柱を設置する機能の作成、データのエクスポートなどのタスクを自動化できる。鉄道や道路、高速道路、構造物などの開発を含む土木分野に適用可能だ」とコメントした。
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