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万博需要を見込み大阪駅が西側へ拡大、西日本最大のオフィスビルや新改札口:プロジェクト(3/3 ページ)
大阪駅が、うめきた2期など周辺の街づくりと連動する形で、西側の再開発を加速させる。駅自体も西側に新改札口を開設する他、新駅ビルと、日本郵便ら4者共同の複合ビルが高架下の連絡路で連結し、西側エリア一帯の回遊性を高める。2025年大阪万博の需要を見込み、新たなにぎわいの拠点を創出する。
梅田3丁目計画と高架下通路で連結
新しい駅ビルは、大阪駅西側地区の玄関口となるオフィスビル。規模は、地下1階/地上23階建て、高さ約120メートル、延べ床面積は約5万9000平方メートル、うちオフィス賃貸面積は約2万3000平方メートル。新駅ビルの事業主体は大阪ターミナルビル。
各階の構成は、9〜22階がオフィス、6階にオフィスロビー、3〜5階が商業スペース、1〜2階に駅コンコースや通路/広場など。低層部の広場空間は、うめきた2期地区の計画とも連携し、周辺一帯で歩行者の回遊性向上を図る。
スケジュールは、2020年初旬に大阪ステーションシティの駐車場連絡通路などの撤去工事に入り、2021年春に新駅ビルの工事に着手。2023年春には、うめきた地下駅開業と新改札口の暫定供用が開始。新改札口は、2024年夏に開業し、同年秋には新駅ビルがオープン。その後、2027年春まで順次、高架下の商業ゾーンやバスターミナルが完成していく予定だ。
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