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大阪都心の一等地「うめきた2期」再開発事業者に、三菱地所JV

大阪駅北側で最後に残された再開発地区「うめきた2期地区」の事業者が、三菱地所を代表とするオリックス不動産、積水ハウス、竹中工務店ら15社で構成されたJVに決定した。都市公園4.5ha(ヘクタール)をメインに、北側を住宅、オフィスなどの新産業創出と産学官民の交流ゾーン、南側はMICE施設やホテルなど、国際的なビジネス・観光を促す高度複合都市機能の集積ゾーンとして整備する。工事着工は2020年秋で、2024年の開業を目指す。

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 三菱地所を代表とするJV9社は、設計・運営事業者6社と共同で、JR大阪駅北側の「うめきた2期地区」の開発事業者に選定されたことを公表した。

4.5haの都市公園


うめきた2期地区2016年の現況 出典:UR

 うめきた2期地区は、都市再生機構(UR)が保有するJR梅田貨物駅跡地で、先行開発区域の約7ha(ヘクタール)と、うめきた2期区域の約24haで構成。先行開発区域では、複合ビル群「グランフロント大阪」が2013年に竣工している。

 URは、2018年5月21・22日にうめきた2期地区の開発事業者の申し込みを受け付け、2社から応募があったうち、事業企画提案や価格審査を経て、2018年7月12日に三菱地所JVを事業者に決めた。

 事業予定者15社は、開発事業者9社が、三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社。設計・運営の6社は、三菱地所設計、日建設計、SANAA事務所、Gustafson Guthrie Nichol、日比谷アメニス、阪急阪神不動産。


うめきた2期地区全景(完成予想イメージ) 出典:三菱地所

うめきた2期地区の計画概要 出典:UR

 再開発の計画地は、北街区1万5726m2(平方メートル)と、南街区3万429m2から成り、北街区は新産業創出、南街区は国際交流の拠点として開発を行う。

 北街区では、住宅、オフィス・ホテル棟を建設。建築物の構造規模は、S造(一部RC・SRC造)地下2階・地上28階(高さ150m)と、RC造(一部S造)地下2階・地上47階(高さ176m)、総延べ床面積14万6900m2。


民間宅地(北街区)のオフィス・ホテル・イノベーション施設など 出典:UR

 南街区には、国際集客・交流に資するオフィス、ホテル、MICE施設を配置する。施設の構造規模は、S造(一部RC、SRC造)地下3階・地上39階(高さ182m)と、RC造(一部S造)地下2階・地上51階(高さ185m)、総延べ床面積は37万4660m2。


民間宅地(南街区)のオフィス・商業施設・MICE施設など 出典:UR

 両街区が重なる中央部分は敷地面積4万5000m2の都市公園とし、1万人規模のイベントが可能な「リフレクション広場」、都心で自然を感じられる憩いの空間「うめきたの森」、阪急梅田から新梅田シティーへ抜ける道路と公園が一体となった広場「ステッププラザ」などを整備する。


都市公園全景(完成予想イメージ) 出典:三菱地所

 北公園は、飲食店、売店、ミュージアム、体験学習施設、休憩所を備え、敷地面積は2万m2。南公園は、敷地面積2万5000m2で、飲食店、売店、管理事務所、体験学習施設、備蓄倉庫、イベント諸室、屋根付広場、屋根付きの野外劇場を配置し、公園内施設の延べ床面積は1万2500m2。

 歩行者空間は、大阪駅やグランフロントとスムーズにつながる公園内立体通路を整備し、うめきた地区全体の回遊性を向上させる。西口広場は、地下・地上・2階デッキの多層ネットワークを計画し、大阪駅や新駅とうめきた2期地区とのネットワークを強化する。

 提案書によると、開発のコンセプトは、「希望の杜−Osaka“MIDORI”LIFE 2070の創造−」。「みどり」と融合した生命力と活力あふれる都市空間やひらめきや創造につながる多様で寛容な場づくり、新たな価値がうめきたから関西へ、国内外へと拡がることを掲げている。

 今後のスケジュールは、2020年9月以降に順次土地の引き渡しを進め、着工は2020年10月の見込み。民間宅地施設の一部開業と、都市公園の一部開園は2024年の予定。


道路と公園が一体となった広場「ステッププラザ」 出典:UR

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