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万博需要を見込み大阪駅が西側へ拡大、西日本最大のオフィスビルや新改札口プロジェクト(2/3 ページ)

大阪駅が、うめきた2期など周辺の街づくりと連動する形で、西側の再開発を加速させる。駅自体も西側に新改札口を開設する他、新駅ビルと、日本郵便ら4者共同の複合ビルが高架下の連絡路で連結し、西側エリア一帯の回遊性を高める。2025年大阪万博の需要を見込み、新たなにぎわいの拠点を創出する。

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旧大阪中央郵便局舎の一部を移築

 ホテルは、ラグジュアリーなホテルを想定し、ふさわしい上質さと広さを備え、室数は約400室とし、低層部には大規模な会場となるバンケットフロアを配置し、国際的な会議やビジネスイベントなど、多様なMICEの誘致も図っていく。

 また、意匠面では、旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を残す意図で、アトリウムに面して旧局舎のロビー部分を含む正面側を移設する。


アトリウムイメージ(正面が保存・移設した旧局舎を採用する部分) 出典:JR西日本

 建物の機能としては、屋上緑化や地域冷暖房を導入し、環境負荷の軽減に取り組む。さらに「CASBEE大阪みらい」のSクラス評価の取得も目標としている。

 非常時には、地下1階と1階の商業空間内のオープンスペースを、帰宅困難者などの一時的な受け入れ場所として想定している他、防災倉庫を確保。電気室などの重要な機械室は、建物上部に配置することで、水害時に建物機能を維持するとともに、72時間稼働する非常用発電機も備える。

 周辺とのアクセスは、JR高架下の貫通通路により、JR大阪駅に将来整備される新改札口と直結し、梅田地区と大阪駅を結ぶ地下通路とも接続。2階部分の歩行者デッキでは、JR大阪駅のサウスゲートビルディングと導線がつながり、敷地周辺に快適な歩道空間がもたらされる。

 全体の工期は、2020年7月から既存ビルの解体を始め、同年9月に新築工事に着手する。完成は2024年3月の予定。


計画地 出典:JR西日本

大阪駅に新改札口や高架下、新駅ビルの開発

 JR西日本は、隣接する大阪駅西側エリアでも、新改札口の整備や高架下開発、新駅ビルの新築といった再整備計画を行うことを決定している。

 新改札は、西側地区へのアクセス向上を目的に、各ホームへ接続する改札口を西側高架下に開設。同時に、新たなバリアフリー経路として、新改札口と各ホームとを結ぶエレベーターやエスカレーターも設置。新改札口周辺には、商業ゾーンを展開する他、高架下にバスターミナルを新設し、大阪駅の交通結節機能の強化を図る。高架下の開発規模は、延べ床面積が約7000平方メートル、店舗面積が約3000平方メートル。


位置図。計画地の南側にあたる大阪駅西地区開発計画が「梅田3丁目計画(仮称)」 出典:JR西日本

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