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魚群探知機でダム貯水地を3Dマッピング、安価・短納期・高精度を実現建設技術フォーラム(2/2 ページ)

中央開発は、20万円以下のGNSS魚群探知機を活用したダム堆砂状況把握技術「ソナーマッピング」を開発し、安価に湖底の状況を調べられるサービスとして普及啓発に注力している。

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濁水中でも、水底や施設の現状を確認可能

 長田氏は、ソナーマッピングの利点について、「湖底地形の3次元的な理解や土砂堆積状況の把握、底質の硬軟分布を作れること。また、濁水中でも、水底や施設の現状を確かめられるのもメリットだ」と語った。


粗度分布図(左)や硬度分布図(右)も作成可能

 作成した湖底の3次元図の活用方法について、「ダム貯水地機能の健全性の分析と評価に役立つ上、繰り返し計測することで、堆砂状況の経年変化をデータとして蓄えられる。また、集水域の土砂崩壊や土砂生産性の調査、堆積土砂の土質性状調査などの成果を統合。堆砂メカニズムを検討し、科学的な堆砂リスク評価をベースにしたダム機能保全計画のプランニングにも役立つ」と続けた。


 調査費用は、湛水(たんすい)面積100ヘクタールの貯水地の場合、航路延長約40キロ、約8時間の計測で全域をカバーし、成果図を1週間で作り上げ、およそ数10万円だという。

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