ニュース
虎ノ門・麻布台の都市再生が始動、国内最高層330mの複合オフィスビルなど総延べ86万m2:プロジェクト(2/2 ページ)
虎ノ門・麻布台の大規模再開発が着工した。計画では、日本で最も高い約300メートルの「あべのハルカス」を抜く、完成時に高さ約330メートルのオフィスとマンションの複合棟やマンション単体で国内最高高さ262.81メートルのマンション棟の建設などが予定されている。
東西の駅間を結ぶ地下通路を整備
六本木1丁目駅から、A、B、C-2街区、神谷町駅までの東西は、延長約700メートルの地下歩行者通路で接続し、両駅間のアクセスを形成する。敷地北側には並行して、これまで無かった東西の地上道路にあたる地区幹線道路2号も整え、歩行者空間も4.5〜6.5メートルを確保し、東西の歩行者ネットワークを確保する。
緑地については、中央部の大規模広場(6000平方メートル以上)や区立公園(約770平方メートル)を設け、緑化面積を約2.4ヘクタールにまで広げる。
防災対応と環境面では、街全体で自立・分散型エネルギーシステムを導入して、「RE100(Renewable Energy 100%)」に対応する再生可能エネルギーの電力を100%供給し、商用電力停止時に通常と同等のエネルギー供給を確保することをはじめ、住宅の雑排水でA街区オフィス部分の便所洗浄水として約100%賄うことや下水熱利用システムを利用することなども検討されている。さらに、世界最大規模の登録面積となる「WELL認証」や「LEED-ND認証」の取得も目指すという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 竹芝ウォーターフロント再開発の名称が“WATERS takeshiba”に、2つの四季劇場など2020年開業
JR東日本は、浜離宮恩賜庭園を臨む竹芝エリアで進めている開発計画の名称を「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」に決定した。プロジェクトでは、水辺の景観を生かしつつ、文化・芸術の核となる劇団四季の2劇場を中心に、日本ホテルの26階建て宿泊施設などを整備する。 - 大和ハウスらが500億円を投じ、新札幌駅近くの団地跡地で5.5万m2の大規模再開発
大和ハウス工業ら6者から成るコンソーシアムは、札幌市厚別区のJR「新札幌駅」にほど近い、「市営住宅下野幌団地」跡地の約4万9000m2(平方メートル )の土地を取得した。この土地では、「(仮称)新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発プロジェクト」として、総事業費500億円を投じて、開発総面積5.5万m2の大規模開発を行う。計画では教育機関2棟、医療施設4棟、商業施設、ホテル、分譲マンションの新設が予定されている。 - 横浜MM21「53街区」の再開発で大林組らを選定、1100億を投資して18万m2の「WEST/EAST棟」を2023年に開業
横浜市の「みなとみらい21中央地区53街区」を対象にした開発事業者公募で、大林組、京浜急行電鉄、新日鉄興和不動産、ヤマハの4社で構成する企業グループが事業予定者に選定された。大林組らは、1100億円を投じて、総延べ18万平方メートルのWEST/EAST棟で構成する大規模複合ビルを建設する。着工は2020年12月、完成は2023年11月の予定。 - 五輪選手村跡地の再開発全容、東京の“どまんなか”に5632戸・人口1.2万人の街が誕生
東京・晴海五丁目西地区で、東京オリンピック・パラリンピック大会の選手村跡地を活用する再開発計画の事業名称が「HARUMI FLAG(ハルミ・フラッグ)」に決定した。東京湾に面した都心中央部の広大な敷地13ha(ヘクタール)に、5632戸の分譲・賃貸住宅と商業施設の計24棟を建設し、計画人口1万2000人の新たな街が誕生する。