3社共創リノベで複合施設「TENNOZ Rim」を開設、IoTセンサーやバイオフィリックデザインを導入:プロジェクト(2/2 ページ)
パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫の3社は2019年6月19日、東京都品川区に、複合施設「TENNOZ Rim」を開設した。IoTセンサーによるデータ収集やバイオフィリックデザインといった先進的な取り組みを活用し、運営していく。
室内をバイオフィリックデザインで、快適性を向上
館内は、2階にコワーキングスペース「The ParkRex TENNOZ『the DOCK』」(以下、the DOCK)と次世代オフィスラボ「Panasonic Office Research Tech『PORT』」(以下、PORT)、1階にリハーサルスタジオと交流ラウンジ「CIRC LOUNGE」が設けられている。今後は、1階にマルチ・コミュニティースペース「KIT+EN」が追加される予定だ。
三菱地所レジデンスが管理するthe DOCKは、パナソニックの最新照明機器を採用したオフィスと仮眠室が設置されたコワーキングスペース。ナノイー発生装置を内蔵した空調やバイオフィリックデザイン「COMORE BIZ(以下、コモレビズ)」といった快適性を高めるさまざまなテクノロジーを取り入れている。
コモレビズは、パソナ・パナソニックビジネスサービスが展開する事業。職場を人間に最適な自然環境に近づけるバイオフィリア理論の実践で、居心地の良いスペースを構築する。具体的には、ストレスの軽減につながる最適な緑視率と、独自の植物データベースに基づき、クライアントのニーズに応じた空間デザインを行う。その後、効果測定として、ストレスを数値化した情報を提供する。
パナソニックが運営するPORTは、開発途中のセンサーや空間ソリューションを試すための疑似オフィスを設けた研究所。また、隣接するコワーキングスペースに取り付けられたセンサーを用いて、利用者の快適性や集中度、スタッフの効率性といった情報を収集し、解析を行い事業所向け製品の開発も行う。
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