国内最大級延べ29.6万m2の物流施設「ロジポート川崎ベイ」が竣工
ラサール不動産投資顧問、三菱地所、NIPPOの3社は、川崎市川崎区でかねてより開発を進めていた国内最大級のマルチテナント型物流施設の竣工を発表した。
国内最大級のマルチテナント型物流施設「ロジポート川崎ベイ」が、2019年5月31日に竣工した。ラサール不動産投資顧問、三菱地所、NIPPOの3社が、神奈川県川崎市で開発を進めていた建造物で、100%の契約率で完工した。
延床面積29万6780平方メートルの大型物流施設
ロジポート川崎ベイの構造規模は、SRC造合金メッキ鋼板ぶき、地上5階、延床面積29万6780平方メートル。設計監修は久米設計、設計施工を大林組が担った。着工は2017年12月15日、竣工が2019年5月31日。所在地は神奈川県川崎市川崎区東扇島7番地1で、敷地面積13万4832平方メートル。
館内には900台以上の通勤用駐車場や120台以上のトラック待機場の他、休憩室、売店、シャワー室、コインランドリースペースも完備している。
防災面では、24時間365日稼働の防災センターが館内のセキュリティを維持することに加え、災害に備えた72時間稼働の非常用発電機を導入しており、従業員の安全とBCPにも配慮。
倉庫部分は、1〜4階が高床倉庫で、最上階が低床倉庫を整備している。1フロア につき、730坪の広さとなる1区画 から1万5300坪の18 区画まで倉庫面積を選択できるため、さまざまなテナントニーズに対応可能だ。
立地は、最寄りの首都高速湾岸線の東扇島出入口まで約1.5キロに位置し、東京や横浜へのアクセスに優れている。また、川崎港の近辺にロケーションしている上、首都高速湾岸線を経由して各高速道路への接続も良好なことから広域への輸配送もカバーできる物流適地にあるという。2023年度には臨港道路東扇島水江町線が完成する予定であり、交通利便性の向上が期待される。
この他、建築物の環境性能評価システムである「CASBEE新築」のAランク取得を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “効率化”と“労働力不足”を解決する物流自動化を見込んだ施設設計、野村不の新コンセプト「カテゴリーマルチ」
野村不動産は、同社が物流の新コンセプトとして掲げる「カテゴリーマルチ」を採用した大規模な高機能型物流施設「Landport青梅I」を2018年11月末日に竣工し、運用を開始した。 - 東洋建設が発祥の地“鳴尾浜”で、2020年1月の竣工を目標に賃貸用のEC物流倉庫を新設
東洋建設は、発祥の地である兵庫県西宮市鳴尾浜の社有地で、拡大するEC物流の将来的な倉庫需要を見込み、自社保有の賃貸物流倉庫を新築する。新倉庫は、延べ床面積1万5491m2(平方メートル)の規模で、完成は2020年1月末の予定。 - 大阪・中之島に“未来医療"の創造・実践・共有を実現する2つのセンターとフォーラム、2023年竣工
大阪市は2019年2月7日、中之島4丁目用地を対象にした「未来医療国際拠点整備・運営事業」に関する開発事業者を募集するプロポーザルで、日本生命保険を代表とするグループを優先交渉権者に決めたことを公表した。 - 三菱地所とTBSが「国際新赤坂ビル」の建て替えで協定締結、2029年の竣工を目指し計画検討
三菱地所とTBSは、三菱地所が運営管理する東京都港区赤坂の1980年に竣工した「国際新赤坂ビル(西館・東館・アネックス)」と隣接するビルの建て替えに向けた事業協定書を締結した。