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東洋建設が発祥の地“鳴尾浜”で、2020年1月の竣工を目標に賃貸用のEC物流倉庫を新設
東洋建設は、発祥の地である兵庫県西宮市鳴尾浜の社有地で、拡大するEC物流の将来的な倉庫需要を見込み、自社保有の賃貸物流倉庫を新築する。新倉庫は、延べ床面積1万5491m2(平方メートル)の規模で、完成は2020年1月末の予定。
東洋建設は、兵庫県西宮市鳴尾浜の社有地で、自社が保有する賃貸物流倉庫を建設する。2019年1月17日には、同地で地鎮祭を挙行し、事業主として武澤恭司社長が「穿ち初め(うがちぞめ)の儀」を執り行った。
マリコン大手の東洋建設の成り立ちは、1929年に兵庫県鳴尾村(現・西宮市)の沖合を埋め立て、一大工業港を造ることを目標に山下汽船と南満州鉄道の出資を受け設立したのが始まり。鳴尾の事業は、戦争や戦後の混乱期の中断を経て、1976年1月に埋め立てが完了。1987年3月には土地の一般分譲が終了して、会社設立時の目的を約半世紀かけて達成したという。
近年は、eコマースの発展とともに、ネット通販の物流が増大し、交通の利便性が高い湾岸部を中心に、物流倉庫のニーズが高まっている。鳴尾浜は大阪と神戸のほぼ中間地点に位置し、すぐそばを阪神高速5号湾岸線が走り、物流倉庫として最適な立地。東洋建設では、社有地の有効活用を図るため、自社賃貸事業として物流倉庫を建設するに至った。
新設する倉庫は、鉄骨造2階建てのドライ倉庫で、建築面積は約8100m2、延べ床面積は約1万5500m2の規模を見込む。工期は2019年2月1日〜2020年1月31日の予定。設計・監理は東洋建設一級建築士事務所、施工は東洋建設大阪支店が担当する。
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