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“効率化”と“労働力不足”を解決する物流自動化を見込んだ施設設計、野村不の新コンセプト「カテゴリーマルチ」物流施設自動化

野村不動産は、同社が物流の新コンセプトとして掲げる「カテゴリーマルチ」を採用した大規模な高機能型物流施設「Landport青梅I」を2018年11月末日に竣工し、運用を開始した。

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 野村不動産は、物流の新たなコンセプトである「カテゴリーマルチ」を採用した大規模高機能型物流施設「Landport青梅I」の運用を開始した。

 カテゴリーマルチとは、利用するテナントの業種(カテゴリー)を物件ごとやフロアごとに特定したマルチテナント型物流施設で、一般的な汎用スペックに加え、ターゲットとする業種特有の機能も標準仕様とした施設。さらに、将来を見据えて、業種ごとに導入効果が見込まれる自動化機器の設置も想定した施設設計となっている。なお、カテゴリーマルチという単語は現在、商標出願中。

低床バースやノンブレース構造を採用、全館空調や電力の弾力供給も

 「Landport青梅I」の計画は、旧東芝青梅工場跡地の約11万9965m2(平方メートル)を3期に分割して開発するプロジェクトの一つで、敷地面積は3万9391.90m2。Landportシリーズ14棟目となるLandport青梅Iは、大手商用車メーカーの日野自動車がグローバルパーツセンターとして利用する。


敷地南側より撮影した「Landport青梅I」竣工写真 出典:野村不動産

「Landport青梅プロジェクト」工事中写真(2018年11月撮影) 出典:野村不動産

 施設概要はRC+S造・耐震・スロープ型の構造で3階建て、延べ床面積は6万1121.23m2。設計・施工は錢高組が担当した。主な特徴として、一部低床バースやノンブレース構造の採用、一部床荷重2t/m2、梁(はり)下有効高6.5m(メートル)の他、全館空調や電力の弾力供給にも対応する。

 1期棟の竣工に併せて、青梅プロジェクトの2期棟「Landport青梅II」も、2020年2月末の完成を目指して着工した。同施設でも、カテゴリーマルチのコンセプトに基づいて、飲料などの重量物保管・荷役用に最適化した施設仕様となっており、大手物流会社の鴻池運輸がテナントとして入る見通しだ。

 施設概要はRC+S造・耐震・スロープ型の構造で3階建て、延べ床面積は6万7107.29m2。設計・施工はLandport青梅Iと同様に錢高組。施設は、トレーラー車対応の一部低床両面バースやノンブレース構造の採用、一部床荷重2t/m2、梁下有効高6.5m、垂直搬送機の仕様変更などの機能を備える。


北西側より見た「Landport青梅II」完成予想図 出典:野村不動産

「Landport青梅II」エントランスイメージ図(左)と、カフェテリアイメージ図 出典:野村不動産

 カテゴリーマルチのメリットは、「オペレーションの効率化」「物流自動化への対応」という2つのアプローチによって、物流業界で近年の課題とされる「物流の効率化」と「労働力不足」が解決できることにある。

 野村不動産が展開するカテゴリーマルチ型物流施設は、マルチテナント型のもつ「汎用性」に加え、「テナントの業種特有の物流オペレーションの最適化」を実現することで、物流の効率化を支援する。また、今後、導入が見込まれる物流自動化を実現する機器設置を見越した施設設計とすることで、スムーズな物流自動化を実現させ、労働力不足を補完することにつなげる。


「カテゴリーマルチ」の説明 出典:野村不動産

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