ドローン撮影映像をリアルタイム共有、「SENSYN DC」がスマホやタブレットにも対応:ドローン
センシンロボティクスは、これまでWindows版だけだったドローンのリアルタイム映像共有サービス「SENSYN DC(センシン ドローンコミュニケーションサービス)」をiOS/Android/Mac OSにも対応させ、スマートフォンやタブレットから複数人による映像共有ができるようになった。
センシンロボティクスは、ドローンを使ったリアルタイム映像共有サービス「SENSYN DC(センシン ドローンコミュニケーションサービス)」のiOS/Android/Mac OS版アプリの提供を開始した。
タブレット上からドローンのカメラ向きやズームの操作も
SENSYN DCは、ドローンで撮影している映像をノートPCやスマートフォン、タブレットから、遠隔かつ複数の拠点でリアルタイムに共有しながら、相互にコミュニケーションを図れるクライアントアプリのサービス。SENSYN DCを利用することで、災害発生時や高所の設備点検の際に、危険を伴う現場へ赴く必要が無くなり、遠隔地の対策本部や関係部署にいながら、リアルタイムで現場状況を把握して、適切な対策を講じられるようになる。
送電線や橋梁(きょうりょう)など、広域にわたる社会インフラの保守・点検では、専門スキルを持つ担当者が遠方からドローンの映像を通して状態を確認することで、点検作業の安全確保と効率化がもたらされる。
スマホやタブレット上の専用アプリ画面では、映像に合わせ、飛行しているドローンの位置情報の他、飛行中の生データをテレメトリー情報として表示。位置情報は地図上に表示され、Google マップや衛星写真と切り替えられる。テレメトリー情報は、バッテリー残量をはじめ、対地高度、飛行速度、機体の傾き、方位を確認することができる。
さらにPCまたはタブレットでは、ドローンが撮影している映像を見ながら、遠隔操作でカメラの向きの変更やレンズのズームが行え、特定の対象物をより詳細に視認することが可能だ。なお、カメラ自体の個別機能は機体の機能に準じる。
SENSYN DCの対象となるドローンは、特定の機体に限定しているわけではなく、マルチドローン対応をしており、機体やカメラの性能など、ユーザーの業務に合わせ、アプリも含めたパッケージで提供する。そのため利用料金は、初期費用+月額制を合わせた個別での見積もりになるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ドローンの全自動運用を実現する「SENSYN DRONE HUB」、ビル点検や被災現場などで活用
センシンロボティクスは、自動で離着陸が可能になる完全自動運用型ドローンシステム「SENSYN DRONE HUB(センシンドローンハブ)」の提供を開始した。同システムは、ドローン本体、自動離着陸・充電を行う基地、制御ソフトウェアなどを一体化させている。カメラを搭載することで、大規模な工場やビルの点検、災害現場での監視などを、効率的かつ安全に行うことができる。同社提供のソフトウェアと連携することで、簡単にフライトプランも設定できる。 - フジタの建設現場でドローンの安全確認・警備監視を実験、将来は“完全自動化”も
ドローンソリューションを提供するセンシンロボティクスは2019年4月8日、フジタと協力し、ドローンを活用した建設現場における安全確認・警備監視の実証実験を行った。 - 飛行計画から点検報告書の作成までを自動化、“鉄塔”向けドローン点検サービスのβ版提供開始
センシンロボティクスは、“ドローンによる鉄塔点検”に特化した機体も含むパッケージソリューション「TOWER CHECK(タワーチェック)」のβ版提供を開始した。カメラを搭載したドローンを自動運行させて鉄塔を撮影し、撮影したデータはAIによる画像解析にかけて、錆や腐食の発生箇所を自動検知。その後の報告書作成まで、一気通貫のドローン点検業務がTOWER CHECKにより自動化される。正式なリリースは年明け以降となる見通し。 - 建設現場の測量をドローンで簡単に、自動操縦・自動撮影のアプリが登場
ソフトバンク コマース&サービスは建設・土木業務の測量用に、タブレット向けのドローン自動操縦・自動撮影アプリを販売する。 - ミライト・テクノロージーズがコマツとドローンで業務提携
ミライト・テクノロジーズは、注力しているドローン事業で、事業領域を拡大する初弾として、建設機械のコマツと業務提携した。コマツが5月から提供を開始するドローン測量サービスで、パイロット育成や全国の広域ネットワークを活用した運航代行などで全面サポートしていく。