清水建設が大規模データ活用基盤を大幅刷新 ジールの支援で現場DX加速:AX戦略
ジールは、清水建設の大規模データを高速処理するクラウドデータ基盤の構築を支援した。「Snowflake」と「TROCCO」を導入し、仮想統合と物理統合を融合したハイブリッド環境を実現。大容量データの処理課題を解消し、現場のデータ活用を加速させる。
アバントグループでDX推進事業を展開するジールは、清水建設が大規模データを高速処理する高度なクラウドデータ基盤を構築するプロジェクトで、伴走支援したと2026年6月に明らかにした。
データ仮想化に続き、クラウド型DWH導入で全社的なデータ利活用へ
清水建設は2030年の姿として「スマートイノベーションカンパニー」を掲げ、伝統的な建築技術と最先端テクノロジーの融合を目指している。中期DX戦略の中では、データドリブン経営を推進し、2022年にはジールの支援を通じてデータ仮想化ソリューションを導入した。その結果、ユーザー自らがデータを取得して、BIツールで分析する環境を整えた。
しかし、データ活用が着実に進む中で、既存のオンプレミス環境で稼働するデータ仮想化基盤では、大容量データの迅速な処理や外部クラウドサービスとの連携に限界が生じていた。数千万件規模のデータを扱う場面が増加し、より高速かつ安定した処理が必須となった。
さらに、「Amazon Web Services(AWS)」へのクラウドシフトを見据える中、クラウド側にデータウェアハウス(DWH)を配置する構成を求めていた。
こうした課題を解決するため、清水建設は既存のデータ仮想化基盤と併存する仕組みとして、クラウド型DWHの導入を決断。導入にあたり、将来を見据えた提案力とサポート体制を評価し、ジールを伴走支援パートナーに選定した。
システムの中核には、大規模な構造化データ処理に強くSQLベースで運用しやすいAIデータクラウド「Snowflake(スノーフレーク)」を採用した。各種データソースとの連携ツールとしては、primeNumberが提供する国産クラウドETLサービス「TROCCO(トロッコ)」を導入。直感的なユーザーインタフェース(UI)を備えて内製化に適している点、大容量データの優れた処理性能などが選定の決め手となった。また、オンプレミスやプライベートネットワーク環境との連携を可能とする新機能「Self-Hosted Runner」も採り入れた。
仮想統合と物理統合のハイブリッド環境構築で、現場主導のデータ活用を促進
SnowflakeとTROCCOの活用により、清水建設のデータ基盤は、従来のオンプレミスのデータ仮想化基盤と物理環境、そしてクラウドが融合した高度なハイブリッド環境へと進化した。基盤強化により、これまで15分でタイムアウトして失敗していた処理を、データの分割や絞り込みの手間をかけずにそのまま完遂できるようになった。
建設現場の入退場実績や建機稼働の最適化など、従来の仮想化基盤では困難だった大容量データも精密に分析できるようになり、現場部門の新たなデータ活用が急速に拡大している。
今後の展望としては、データ活用の領域をバックオフィスから建設現場の深部へと拡大させ、可視化中心から意思決定支援に関わる分析やAI活用を見据え、「AI-Ready」なデータ整備などへのなどへの取り組みも進めていきたいとしている。また、公共データと自社の施工実績を組み合わせた高度な営業戦略の策定も進めていく意向だ。
※本記事は制作段階の一部で生成AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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