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土工総合管理システムで施工状況を3Dで把握 三笠ぽんべつダムで実証i-Construction 2.0

鹿島建設は、施工/品質データを一元管理し、3Dで可視化する土工総合管理システムを開発し、北海道三笠市で施工中の三笠ぽんべつダム堤体建設第1期工事に適用した。

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 鹿島建設は2026年9月1日、施工/品質データを一元管理し、3Dで可視化する土工総合管理システムを開発し、北海道三笠市で施工中の三笠ぽんべつダム堤体建設第1期工事に適用したと発表した。

三笠ぽんべつダムで適用している土工総合管理システムイメージ
A4CSEL管制と土工総合管理システムで一元管理が行われる管制室(左)、三笠ぽんべつダムで適用している土工総合管理システムイメージ(右) 出典:鹿島建設プレスリリース

 新システムは、造成工事などの現場で計測したデータを一元管理するサーバと3D描画ソフトから成る。計画図や現地形(測量結果)に施工/品質データを重ね合わせ、盛土のデジタルツインを構築する。3Dの現場モデル内で、座標や時刻歴にひもづいたデータをリアルタイムに表示し、過去のデータも確認できる。

 現場では、堤体の出来形情報とCSGの製造/品質管理情報を新システムで一元化して可視化した。これにより、堤体の施工進捗や品質を任意の時刻歴と断面から視覚的に把握し、発注者や工事関係者と速やかに情報共有できるようになった。A4CSELによる自動振動ローラの転圧回数などの施工情報も合わせて可視化し、施工へのフィードバックを迅速化した。

ダム堤体の出来形情報イメージ
ダム堤体の出来形情報イメージ 出典:鹿島建設プレスリリース

 三笠ぽんべつダムでは、CSGの品質やまき出した材料の転圧回数など従来の管理手法に加え、締固め密度の面的測定「Geo-DX Compaction」と、自動土量計測技術(ドローン測量)の2つの新しい手法を取り入れた。

 従来の締固め品質管理は、地表を無作為に削孔して検査する手法が主流で、人力作業が多く省人化や効率化が課題だった。新手法は、4つの電極を取り付けた測定装置を無人搬送車「A4CSEL AGV(Automated Geo Vehicle)」で自動けん引し、地盤の電気抵抗を連続測定することで転圧完了箇所の密度を算出する。従来の計測では点として取得していた情報が、面的な密度分布としてリアルタイムに取得できるため、施工面全域を網羅した締固め品質の管理が可能となる。

A4CSEL AGV
A4CSEL AGV 出典:鹿島建設プレスリリース

 ドローン測量のデータ整理における省人化/効率化に向けては、自動離着陸装置(ドック)を備えた常設型ドローンとクラウド処理システムを連携させ、測量とデータ処理の自動化を実現した。事前の動作設定により、自動制御されたドローンが飛行/測量を行い、取得したデータをクラウド上で高精度(誤差±5センチ)に解析。点群生成までを一括して自動化することで、ドローン管制を行うだけでストックされたCSG材の残量を自動計測し、使用量を容易に把握できる。

 鹿島建設は今後システムをさらに改良し、さまざまな造成工事への展開を視野に技術検討を進める。

造成工事の様子
造成工事の様子 出典:鹿島建設プレスリリース

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