東洋建設の海底電力ケーブル埋設システムが国内初AiP取得:産業動向
東洋建設が洋上風力向けのケーブル埋設工事に用いるシステムが、日本海事協会の評価を受け、国内初の基本設計承認を取得した。
東洋建設は2026年8月24日、洋上風力発電施設のケーブル埋設工事に導入する「高出力ウォータージェット式電力ケーブル埋設システム」(高出力ウォータージェット式ケーブル埋設機、着水揚収装置、船で構成)について、基本設計承認(AiP:Approval in Principle、以下「AiP」)を日本海事協会から取得したと公表した。
左から日本海事協会 常務理事 山口欣弥氏、東洋建設 GX事業本部長 鷹嶋俊之氏
本システムを構成するケーブル埋設機は、高出力の水流噴射圧力機能を備え、海底電力ケーブル埋設作業の効率化につながる。電力ケーブルは取扱いに高度な配慮を要する製品のため、安全と品質確保の観点からリスクアセスメント(HAZID:Hazard Identification)を実施した。併せて、日本海事協会が定めるガイドラインに基づく評価で、今後の詳細検討と評価を前提として要件を満たすことが確認され、AiPの取得に至った。東洋建設によれば、海底電力ケーブル埋設システムが日本海事協会からAiPを取得するのは国内初の事例となるという。
海底電力ケーブル埋設作業の効率化については、東洋建設が2023〜2025年度にかけて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「風力発電等技術研究開発/洋上風力発電低コスト施工技術開発(ウォータージェット式海底ケーブル埋設機施工技術実証)」の助成事業として実施した。
東洋建設は、高出力ウォータージェット式ケーブル埋設機を2026年度中の完成に向けて製作を進めており、洋上風力発電事業の推進に積極的に取り組んでいる。今後も再生可能エネルギー事業の普及促進を通じ、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献する方針を示している。
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