水底3D測量に対応、マルチビームソナー搭載自動航行ボート導入 テラドローン:製品動向
Terra Droneは、水底の3D測量に対応するマルチビームソナー搭載型自動航行ボート「T-Boat 500」とマルチビームソナー「SeaBat T20」を導入した。UAVによる赤外線レーザ/グリーンレーザ計測と組み合わせ、陸上から水部まで3D点群データをワンストップで取得可能になる。
Terra Drone(テラドローン)は2026年8月21日、水底の3D測量に対応するマルチビームソナー搭載型自動航行ボート「T-Boat 500」とマルチビームソナー「SeaBat T20」を導入したと発表した。UAVによる赤外線レーザ/グリーンレーザ計測と組み合わせ、陸上から水部まで3D点群データをワンストップで取得可能になる。2026年9月から本格運用を開始する。
マルチビームソナーは、レーザ光や電波が届きにくい水中で、音を用いて3D計測する測量機器。小型船舶や専用の自動航行ボートに搭載したソナーから扇状に音波を照射し、広範囲の水底地形を一度に計測する。従来のUAVグリーンレーザではデータ取得が難しかった濁りの強い水域や水深の深い場所でも、詳細な3D点群データが取得可能になる。水深や濁度、構造物の有無といった現場条件に応じた最適な水部の計測手法を選択できる。
導入するマルチビームソナーは専用の自動航行ボートで運用し、人が入れない場所や通常の船舶を持ち込めない水域でも、リモコン操作で安定したデータを安全に取得できる。
陸部のUAV赤外線レーザ、浅い水域のUAVグリーンレーザ、水深部や濁水に対応するマルチビームソナーを現場条件に応じて組み合わせることで、より多様な現場環境で高精度なデータ取得が可能になる。
今後は計測精度の向上と解析技術の高度化を進め、幅広い分野でのソリューション提供につなげる方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ドローン:水中ドローンのFullDepthらが「洋上風力無人点検の未来図」提案
国産水中ドローンを開発するFullDepthは、内閣府のAUV利用実証事業に基づき、洋上風力発電設備の水中点検をロボットで無人化するロードマップを共同提案した。自律型潜水機などを組み合わせ、2030年の早期社会実装に向けた課題や将来像をまとめた。
製品動向:超音波ソナーでシールド切羽を可視化 音速解析で土質をリアルタイム判定
鉄建建設は、超音波ソナーを活用し、シールドマシンのチャンバー内で取得した音速データを解析することで、土質と性状をリアルタイム判定する切羽可視化技術を開発した。
AI:海洋建設の“知能化施工”を目指す社会連携講座を開設、東洋建設と東大院
東洋建設と東京大学大学院は、海洋建設のDXを目的とする社会連携講座「次世代海洋建設技術の創出」を共同開設した。海上や海中のセンシング高度化やAIとシミュレーションによる環境変動の予測など技術開発に着手し、経験や技能の依存から脱してデータ駆動型の知能化施工へ転換を図る。
i-Construction 2.0:クレーン操作のみで消波ブロック据付が行える把持装置開発、作業効率3割向上 東洋建設
東洋建設はクレーン操作のみで消波ブロックの据付作業を行える装置「Atlas Bucket」を開発した。従来必要だった船上作業員による玉掛けや潜水士による玉外し作業が不要となり、作業効率が30%以上向上した。
ドローン:離着水や海上航行が可能な海洋観測ドローンを開発、五洋建設とプロドローン
五洋建設とプロドローンは、離着水や海上航行が可能な海洋観測ドローン「Penta-Ocean Vanguard-DroneAqua」を開発した。
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023:ドローン点検で新たな地平を開く、水中/水上をカバーする国産機体「WATERi」
上下水道の調査・設計、アセットマネジメント、コンサルティングサービスなどを手掛けるNJS。「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023」の出展ブースで、ACSLと共同で設立したロボティクスメーカーの「FINDi」が開発した2機の水中ドローンを展示した。
Japan Drone 2023:人型ロボット+ドローンの一体型点検と、“蜂の巣”のような防水自動飛行システムを提案するJIW
ジャパン・インフラ・ウェイマークは、2019年4月にNTT西日本100%子会社として設立したドローンによるインフラ点検を主事業とする企業。NTT西日本グループが培ってきた設備管理の実績をもとに、少子高齢化による人手不足と老朽化するインフラの維持管理の課題解決に取り組み、これまでに橋梁、鉄塔、法面、プラントなど、さまざまなインフラ点検で実績を重ねてきた。

