海洋インフラ分野に水中ドローン点検技術を展開、ジュンテクノサービス:ドローン
ジュンテクノサービスは、水中ドローンを活用したインフラ点検調査の知見を生かし、洋上風力発電設備や港湾施設などの海洋インフラ分野で、水中点検の提案を強化する。作業者による潜水が不要で、地上や船上から水中構造物を確認できる利点がある。
ジュンテクノサービスは2026年7月21日、洋上風力発電設備や港湾施設などの海洋インフラ分野を対象に、水中ドローンを活用した点検ソリューションを提供すると発表した。
水中ドローン点検技術を海洋インフラ分野へ展開
点検ソリューションでは、QYSEA製の産業用水中ドローン「FIFISH W6 MAX」を採用。想定用途は、潜水士による作業の補完や大型ROV投入前の事前調査、定期点検、簡易的な確認調査など。
FIFISH W6 MAXは海洋環境での使用を想定した機体で、最大前進速度は4.5ノット、最大正面耐流は2メートル毎秒(約4ノット)だ。最大15キロのペイロードに対応し、用途に応じてセンサーや点検機器を搭載可能で、電源には直給電システムを利用できる。
オプションとして超音波厚さ測定や2Dイメージングソナー、高圧洗浄ツール、位置情報などにも対応する。超音波を用いる肉厚測定器を組み合わせれば、船体や鋼管杭、港湾構造物、海洋設備、配管などについて、腐食や摩耗による減肉状況を調査できる。
DVLやAIアルゴリズムを活用した定点保持、衝突回避機能も備える。また、AR測量機能と併せて、水中構造物の確認や損傷箇所の把握、調査データの取得を支援する。洋上エネルギー設備の他、水中インフラや船舶、海洋構造物などの点検調査を主な用途に想定している。
ジュンテクノサービスが手掛ける「水中自航型ロボットカメラ(水中ドローン)による水中設置物の保全点検技術」は、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に「KTK-210002」として登録されている。また、「水中自航型ロボット(水中ドローン)による橋梁の洗掘点検支援技術」は、国交省の「点検支援技術性能カタログ」に「BR030060」として掲載。橋梁(きょうりょう)下部構造や橋脚、橋台、基礎などの点検や洗掘、変状の確認に用いられている。
従来の水中インフラ点検は、潜水士の目視が中心だった。濁水や狭小部、大水深、流れのある場所では、安全確保や点検範囲に制約が生じることもある。洋上風力発電設備でも潮流や波浪、視界不良などの条件があり、大型ROVはコストや人員面がネックとなっていた。
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