空を飛び水に潜れる「水空合体ドローン」で防波堤水中部を点検、Prodrone:ドローン
Prodrone、KDDIスマートドローン、いであの3社は、空を飛び水に潜れる「水空合体ドローン」と音響測位装置を用い、陸上からの遠隔操作で防波堤水中部の自動点検をテストした。
Prodrone、KDDIスマートドローン、いであの3社は、空を飛び水に潜れる「水空合体ドローン」と音響測位装置を用い、陸上からの遠隔操作で防波堤水中部の自動点検をテストした。
ダイバーに代わる安全かつ低コストな水中点検手法を確立
実証は、愛知県南知多町の師崎港で、ドローンを陸上から遠隔操作し、空中飛行で対象海域に到達させた後、水中ドローンを切り離して自動潜航させた。
水中ドローンは事前に設定したウェイポイントに沿って、自動潜行しながら防波堤を撮影。その後、機体を回収して、空中ドローンの自動飛行で帰還するまでの工程を完遂した。防波堤壁面でも潮流の影響を受けず、漏れなく効率的に撮影した。
水中自動航行では、KDDIが有する音響測位技術を活用した。従来はINS(慣性航法装置)やDVL(ドップラー対地速度計)といった高額な機器が必要だったが、こうした高額なデバイスを使用せずに安定した水中航行を実現。3社は、ダイバーの潜水による点検作業を低コストで代替できる見通しを得たとしている。
今回の実証は、国土交通省のドローン活用による港湾点検効率化事業の一環として実施した。今後も、水空合体ドローンによる水中自動航行技術の高度化を進める。港湾インフラ点検に加え、災害時の水中被害把握や漁業分野への応用も視野に入れ、社会実装に向けた開発と実証を継続する。
国内の港湾施設は老朽化が進んでおり、国交省によると2040年には建設後50年を超える施設が全体の約7割に達する見込みだ。一方で、水中点検を担う潜水士は高齢化と人手不足が進んでおり、安全性とコストの両面で持続可能な点検手法の確立が課題となっている。
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