日本の住宅環境を研究し、清掃の死角ゼロへ 吸引力3倍と強力な拭き取り能力の新ルンバ:スマートホーム(2/2 ページ)
日本向けルンバの第2弾となる新製品「Roomba Plus 515 Combo」には、代表執行役員社長 山田毅氏の実体験が反映され、日本の住環境に合うように従来モデルに比べて格段にコンパクトとなった。吸引力は従来モデル比で3倍ながら、高さを8.4センチに抑え、ローソファの下やシステムキッチンや洗面台の最下部にある蹴込みの奥も掃除する。
「日本の隅々」にこだわる可動式機構と、75度温水洗浄の“きれい”の新基準
「小型化を進めれば、清掃性能が犠牲になる」という懸念に対し、山内氏は「Roomba Plus 515に関しては、全ての性能で一切の妥協をしていない」と断言。新製品の吸引力は、従来機種のRoomba 105 Comboと比べ3倍となるラインアップ中最強クラスに引き上げた。
さらに注目すべきは、日本のユーザーが厳しくチェックする「部屋の隅」の清掃能力だ。山内氏は「日本のユーザーは、家の中を隅々まで徹底的にきれいにしたいというニーズが非常に強い。応えるために、物理的な新機構を新たに詰め込んだ」と説明する。
その1つが壁際を攻めるための「PerfectEdge(パーフェクトエッジ)テクノロジー」と名付けられたクリーニングブラシだ。通常時は本体内に収まっているが、壁際を検知すると外側へ大きく張り出し、角にたまったゴミをかき出す。
2つ目は、毎分180回転する伸縮式の「DualClean(デュアクリーン)モップパッド」だ。水拭き時にモップが本体の外側までスライドして届くため、壁のギリギリまで拭き上げる。
本体同様、充電ステーションの「AutoWash充電ステーション」も、日本の住宅に合わせて大きく進化した。これまでの自動ゴミ収集機能に加え、新たに約75度の温水によるモップ洗浄機能と温風による乾燥機能を搭載した。
山内氏は「温水で洗うことで雑菌やニオイを元から抑制し、その後は約45度の温風で徹底乾燥させる。裸足で過ごす機会が多い日本の夏でも、常にきれいなモップで掃除を開始できる」と、そのメンテナンス性の高さを強調した。
充電ステーション自体のサイズも、従来モデルよりも奥行が約10センチコンパクトになり、限られたスペースにも設置しやすくなった。また、日本のユーザーの声を反映し、給水タンク容量を20%大型化し、給水回数を大幅に減らした。
日本独自の「おもてなし」サービスと、世界を席巻する日本発の戦略
ハードウェアの進化に加えて、山田氏が「本製品の大きな柱」として掲げるのが、国内クリーナー業界初となるコンシェルジュサービス「ルンバ プレミアム特典」だ。本製品が単なるグローバルモデルのローカライズではなく、サービス面でも日本の消費者の期待に応えるために設計された「日本独自のおもてなし」であることを示すものだ。
特典には3本の柱があり、通常1年のメーカー保証期間が3年に延長されることと、優先的にサポートを受けられる「プレミアム専用ダイヤル」の開設だ。山田氏は「日本の利用者は、購入直後のセットアップ時に相談されるケースが多い。海外では故障時に電話をするのが一般的だが、日本の顧客は『最初からしっかり使いこなしたい』と思っている。専任オペレーターが丁寧に対応することで、ルンバのある生活をより豊かに、長く楽しんでいただきたい」とサポート体制強化の意図を話した。
特典の3本目は、紙パックやフィルターなど、約8000円相当分の消耗品をあらかじめ購入時に同梱していることだ。追加購入の手間が省け、適切なメンテナンスによる製品の長期使用が可能になる。
山田氏は「かつてはアメリカの大きな家向けの製品をそのまま輸入するケースがほとんどだったが、今は日本で企画された製品のコンセプトが世界へ輸出される時代になった」と、日本法人の役割が大きく変わったことを強調した。
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