AIで潜在リスクまで見抜く建物診断&修繕後の仕上がり生成、アケボノの新サービス:スマートメンテナンス
アケボノは、2026年7月1日から「AI建物劣化診断サービス」と「AI修繕ビフォーアフター生成サービス」を開始する。建築物の診断で見落としがちな鉄筋腐食リスクの瞬時検知に加え、修繕後のビフォーアフターを画像化し、ビルオーナーの不安を解消する。
埼玉県熊谷市に本社を置き、塗装や防水などの大規模修繕事業を展開するアケボノは2026年7月1日、AIで建物診断と修繕後を可視化する2種類のAI活用サービスの提供を開始する。
内部リスクまで見抜く「AI建物劣化診断」
建物の劣化診断はこれまで、職人の目視や経験則といった属人的な要素に依存していた。今回リリースする「AI建物劣化診断サービス」は、人の知見に頼っていた点検プロセスを科学的データに基づく客観的な評価へと変える。
手順は、現地調査で撮影した写真から、人間の目では見落としがちな微細なひび割れやシーリングの破断をAIが瞬時に検出。コンクリート内部に潜む「鉄筋腐食リスク」までも検知する。検出結果は職人の主観に頼らず、4段階で客観的に判定するため、修繕の緊急性を発注者へ正確に伝達できる。
複雑な劣化状況をまとめた詳細な診断レポートをその場で即座に作成する機能も備え、現場から提案までのタイムラグを解消する。現場調査報告書には、物件概要、総合診断結果、現場調査総評、部位別劣化診断(現場写真と詳細解説)などを記載している。
もう1つの「AI修繕ビフォーアフター生成サービス」では、修繕工事完了後の姿をAIがリアルに再現する。現地調査時に劣化状況を撮影した「ビフォー」の写真に対し、施主の要望をもとにAIへ指示すると、アフター画像を生成する仕組みだ。
美観が完全に回復した最高レベルの仕上がりイメージを一目で比較できるため、企業担当者やマンションオーナーの意思決定を後押し。
導入メリットとしては、受注の早期決断につながる他、工事中の騒音や足場設置に対して不満を抱きがちなテナント(入居者)に、工事後はこれだけきれいになるという視覚的で安心感のある事前説明の材料にもなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
橋梁の維持管理に生成AI活用、点検データから診断結果案 NTTコムウェア/長崎大学など
NTTコムウェアや長崎大学などは、長崎県内の13の橋梁を対象に、生成AIを活用した橋梁維持管理の診断業務高度化に向けた実証実験を行った。点検データから橋梁の健全性や所見などの診断結果案を生成AIで作成し、その有用性を確認した。
オフィスや工場を対象に「未然予防診断サービス」の提供開始、NECファシリティーズら
NECファシリティーズとMS&ADインターリスク総研は防災に役立つ「未然予防診断サービス」を開発した。
マンション価値を維持する肝は?東急コミュニティーが教える「失敗しない大改修」
東急コミュニティーは、建築総合展「住宅・ビル・施設 Week 2019」の講演で、失敗しないマンションの大規模改修工事をするにはどうすべきか、2つの発注方式のメリットとデメリットをレクチャーした。
新築一戸建て30年以上の住人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査
アットホームは、「一戸建て修繕の実態」に関する調査を、全国の新築一戸建てを購入し30年以上住んでいる人を対象に実施。一戸建て購入者がどれくらいの修繕をし、費用をかけているか、自分で修繕をしたことがあるかなどを調べた。
つくば市が路面劣化を自動検出する“AI診断システム”の実験をコミュニティーバスで開始
つくば市は、道路パトロール車やつくバスに搭載したビデオカメラの画像情報をもとに、AIが路面の破損状況などを自動で検出する「道路路面診断システム」の実証実験を行う。
構造物の劣化を判定するmignのAIサービス「inspit」 数十枚の画像学習データだけで95%以上の精度
mignは、数十枚の学習データだけで、高精度な構造物のひび割れなどの劣化を判定するAIサービスの提供を開始した。


