新築一戸建て30年以上の住人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査:業界動向
アットホームは、「一戸建て修繕の実態」に関する調査を、全国の新築一戸建てを購入し30年以上住んでいる人を対象に実施。一戸建て購入者がどれくらいの修繕をし、費用をかけているか、自分で修繕をしたことがあるかなどを調べた。
アットホームは、全国の新築一戸建てを購入し30年以上住んでいる398人を対象に「一戸建て修繕の実態」に関する調査を実施した。期間は2021年7月27日〜30日、インターネットによるアンケート調査で実施した。
実際に新築一戸建ての購入者は築年数を経ていく過程でどれくらいの修繕をし、どれくらいの費用をかけているか、自分で修繕をしたことがあるか、一戸建ての寿命などの実態を調べた。
これまでに住宅修繕にかけた合計費用は、平均532.1万円で、回答者の平均築年数は36.8年、このうち木造が平均470.2万円、鉄筋・鉄骨造が平均617.7万円と、鉄筋・鉄骨造の方が140万円以上多く修繕費をかけている。特に鉄筋・鉄骨造で築年数が古くなるほど費用が高くなる傾向がうかがえる。
修繕費を毎月積み立てている人は8.3%で平均で月額2.5万円積み立てている。積み立てていない人は91.7%と多くを占め、修繕費に当てた項目は「修繕費のためでない貯金」が76.7%と7割以上を占めた。
修繕を行ったことがある場所は、「外壁」の75.9%が最も多く、次いで「屋根」の69.3%、「トイレ」の68.8%であった。
修繕を自分自身で修繕を行ったことがある人は37.2%で、実際に自分で修繕を行った場所は、「壁紙・内壁」が21.6%とトップ、「外壁」「トイレ」が16.9%と続いた。近年おうち時間でDIYをする人も増え、自ら修繕する人が増えているのかもしれない。
住宅購入時に、修繕について不動産会社から説明を受けたかったことは、「建物の経年劣化について」がトップの44.4%、次いで「設備の経年劣化について」となった。購入者が予測しにくい、将来的にどのような費用負担が発生しそうなのか、が気になるポイントのようだ。
一戸建ての寿命は何年くらいだと思うかという質問では、木造に比べ、鉄筋・鉄骨造の方が長く捉えられているようだが、平均値を見ると両タイプとも56.6年だった。
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