TSP太陽の万博レガシーから園芸博へつなぐ循環建築 TMトラスで無柱空間を実現:GREEN×EXPO 2027
TSP太陽は、大阪・関西万博のアイルランド館とORA外食パビリオンの建築資材を「GREEN×EXPO 2027」のメインゲートやレストランへリユースする。
TSP太陽は2026年6月8日、大阪・関西万博で建設された「アイルランドパビリオン」およびORA外食パビリオン「宴〜UTAGE〜」の建築資材を2027年3月に神奈川県横浜市で開幕する「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)へ引き継ぎ、メインゲートとレストランとして再構築すると発表した。作っては壊すスクラップ&ビルドの従来の大規模イベントでの仮設建築から、サーキュラー(循環型)建築の在り方を示す試みとなる。
大阪・関西万博の貴重なレガシーをGREEN×EXPOに継承
GREEN×EXPO 2027の顔となる全長約92メートルのメインゲートには、アイルランドパビリオンの外装で使われたアイルランド産米松のルーバー(細長い板材)約1000本がリユースされる。
単に廃材を組み合わせるのではなく、木材の長さや角度をあえてランダムに配置することで、木々の隙間から光や風が通り抜けるような有機的なデザインとした。その意匠は、博覧会のマスターアーキテクトを務める建築家の隈研吾氏からのアドバイスを取り入れた。「可能な限り木材を再利用してほしい」というアイルランド政府の強い意向を汲み、原型を生かしたまま、次なる環境イベントの象徴へと昇華させた。
一方、TSP太陽が設計から施工までを一貫して手掛けるレストラン棟では、2つのパビリオンの資材をハイブリッドで活用する。外壁の一部にアイルランドパビリオンで使用した木材をリユース。建物全体はORA外食パビリオンと同じ構造形式で設計し、2階天井部分に使った建材TMトラスをリユースすることで、平屋建ての柱のないシームレスな大空間レストランを実現する。
TSP太陽は、GREEN×EXPO 2027で複数のパビリオン建設に携わっており、建築資材のリユースや「GREEN サーキュラー建築」の考え方を取り入れた空間づくりを推進している。博覧会協会から、リユース型建築代行サービス「GX House サプライヤー」にも認定されており、独自の木造モジュールユニット「FLEXPANUS(フレックスパナス)」を本イベントに合わせて開発。100%再利用が可能な画期的なモジュール建築で、GREEN×EXPO 2027内で公式ショップやカフェなど9棟への採用が決定しているという。
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