ボルボ建機のフラグシップ機が日本上陸 都市部の狭小地でも30トン級のパワー発揮:CSPI2026(2/2 ページ)
ボルボ・グループ・ジャパンは「CSPI2026」に初めて単独出展し、36トン級新型小旋回ショベル「ECR355」を披露した。半自動制御やAIの危険検知、新型エンジンなどを搭載し、人手不足や燃費高騰に直面する建設現場を救うフラグシップモデルと位置付ける。
「ボルボアクティブコントロール」で熟練並みの施工品質
安全面では、360度カメラと高精度レーダーを統合した独自の「ボルボスマートビュー」を搭載。AIディープラーニングで、映像から人や障害物を自動識別し、危険を察知するとリアルタイムでオペレーターに警告を発して、重大な接触事故を回避する。
オペレーターの快適性では、キャブ内を従来機に比べ20%拡大。酷暑を考慮し、冷却性能も50%アップし、長時間の作業でも疲労を軽減する快適な空間を実現した。また、電動ジョイスティック、施工支援システム「Volvo Co-Pilot 第2世代」をインストールした12.8インチのフルHDタッチディスプレイを標準装備した。
ICT建機の機能では、深さや高さ制限、旋回範囲を設定する「スイングフェンス」などの半自動制御を可能にする「ボルボアクティブコントロール」をオプションで用意している。ブームやアームなどの動きを検知する「キネマティックセンサーパッケージ」と合わせれば、技術格差の解消につながる。
アジア地域 製品・リテール開発 責任者 ラマラジャン・ラム(Ramarajan R)氏は、「ICT機能のマシンガイダンスを採り入れることで、経験の浅いオペレーターでもシステムからの的確なガイダンスに従って熟練技術者と同等の施工品質が可能になる。人手不足が深刻な建設業界で、技能の標準化は省人化の有効策となる」と利点を話した。
ボルボ建機は今後、ECR355をはじめとする先進的な建機に加え、電動建機(EV)のラインアップ拡充やデジタルソリューションを通じたトータルオペレーションの最適化を図り、現場のさらなる課題解決を目指す方針だ。
ラム氏は、日本市場での競合他社との差別化ポイントとして、「電動やサスティナビリティー、ICTなどのデジタルサービスの3つを掛け合わせている点が他と異なる。単なる建機売りでなく顧客の“トータルオペレーションコスト(TOC:総所有コスト削減)”に貢献したい」と抱負を述べた。
また、CO2排出量の削減については、「ボルボグループ全体のコミットメント事項だ。電動化を現場の用途に応じて柔軟に進めていく」としつつも、「日本で脱炭素を実現するにはユーザーと協力し、一丸となって排出削減に取り組むことが不可欠だ」との見解を示した。
ボルボ建機の電動化ラインアップ。ECR25 Electric、EC230 Electric、L25 Electric、L120 Electric。2028年にリリース予定のA30 & A40 Electric。AC充電ケーブルとDC充電器
「ECR355」写真ギャラリー
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