日報作成や請求書転記をAI自動化 10万円から試せるAI活用のスモールスタート:AI
プレイノベーションは、建設現場などの定型業務をAIで自動化する導入支援サービス「デジビズAIエージェント」の提供を開始した。日報や工事台帳の作成、請求書の処理などを自動化できる。10万円の費用で、「まず1業務」から導入が進まない現場のAI活用を後押しする。
プレイノベーションは2026年3月3日、現場の定型業務を自動化するサービス「デジビズAIエージェント」の提供を開始したと発表した。10万円からの「スターターキット」を用意し、導入ハードルの高いAIを1業務からスモールスタートで始められる。
導入が進まない現場のAI活用を後押し
福島県郡山市に本社を置くプレイノベーションは、地域企業のDX推進と人材育成を支援する伴走型サービス「DigiBiz(デジビズ)」を提供してきた。その中で、AIの活用余地は大きいものの、「何から始めればよいか分からない」「現場が忙しくて検証する時間がない」「運用が続かない」といった理由から、導入が頓挫(とんざ)するケースを数多く目の当たりにしてきた。
新サービスは、こうした蓄積された現場のリアルな知見をもとに、各社のセキュリティ基準や業務フローに合わせた最適な自動化環境の構築から定着までをパッケージ化した。
建設現場には、Excelへの転記や集計、複数ファイルからの情報収集、定型メール作成など、多くの定型作業が残っている。個々には小さな作業に見えても、積み重なれば大きな時間ロスにつながる。
デジビズAIエージェントは、人が都度全てを操作しなくても、「確認、整理、作成、転記、共有」といった一連の作業をAIが一定の手順に沿って自律的に進める。現場の運用に合わせて“やること”と“やり方”を決め、既存のツールや業務データ環境の中で完結するように設計している。
プレイノベーションでは、建設業で頻出する定型業務の自動化例として、日報や工事台帳の自動作成、協力会社からの請求書入力、免許や車検の期限管理アラートなどを挙げる。こうした手間のかかる内向きの業務をAIエージェントに任せることで、監督や事務員の負担を劇的に軽減できる。
「使ってみる」「社内で使えるようになる」「任せて仕組みに」の3プラン
AIに詳しくなくても無理なく導入できるように、社内の状況に合わせて段階的に発展させる3つのステップを用意。まずは、成果が出やすい1業務から試せる「スターターキット(導入支援)」として、AIの初期設定や業務フロー設計、操作トレーニングまでを含め、導入費用10万円からスタートできる。次にAIを現場の相棒として使いこなし、内製化を目指す「コンサルティング/運用支援」。さらに、社内に担当者が不在の場合でも、専任チームが既存システムとの連携などを含め、構築から運用までを代行する「エンタープライズ」プランの3つだ。
プレイノベーション 代表取締役 菅家元志氏は、「デジビズAIエージェントは単なる業務効率化ツールではない。各種入力や集計をAIに任せることで内向きの業務から人間を解き放ち、新たな価値を生み出す『余白』を作る基盤だ」とメッセージを寄せる。
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