音声AIエージェント「TakumiX」が現場対話業務を自動化 SORABITO:AI
SORABITOは、建設やレンタル、物流などの現場型産業の対話業務効率化を目的に、音声AIエージェント「TakumiX」の提供を開始した。
SORABITOは2026年4月21日、建設/レンタル/物流/製造などの現場型産業向けに、電話対応や注文受け付けなどの対話業務を自動化する音声AIエージェント「TakumiX(タクミエックス)」の提供を開始したと発表した。従来のチャットbotや画面操作を前提としたAIでは対応が難しかった、現場特有の対話業務やハンズフリーでの情報確認を支援する。
建設やレンタルなどの現場型産業では、顧客からの問い合わせ対応や作業手順の確認、報告などの業務が対話を通じて行われており、多くの現場で電話が中核的なコミュニケーション手段として利用されている。一方で人手不足を背景に対話業務が現場にとって大きな負担となり、顧客体験や業務品質の低下にもつながっているという課題があった。
また、施工や点検などの現場では、法令やマニュアル、仕様書、手順書などの多様で膨大な情報を確認しながら業務を進める必要があるが、作業中で手がふさがっている、手袋を着用しているなどの理由でスマートフォンやPCなどのデバイスを操作しづらい状況が少なくない。
こうした場面で音声AIエージェントを活用することで、話しかけるだけで必要な情報にアクセスし、確認や判断の支援をその場で受けられる。
SORABITOは2026年1月、音声AI技術を開発するイレブンラボジャパンとの戦略的パートナーシップを締結。イレブンラボジャパンの技術とSORABITOが建設業界や建機レンタル業界などのDX支援で培ってきた業務設計力を組み合わせて、TakumiXとしてサービス化した。電話応対や注文受付、問い合わせ対応に加え、現場ナレッジの案内や作業支援、若手教育支援など、現場で発生する多様な対話業務に対応する。
TakumiXでは、各社の業務フローや専門用語、問い合わせ内容、運用ルールに加え、現場特有の判断基準を踏まえた対話ロジックを構築。イレブンラボの技術を活用し、人間と自然に会話するような音声応答と低遅延のスムーズな対話を可能にした。作業中で手がふさがっていてもハンズフリーで情報確認が可能になる。
電話を起点とした注文受付や予約受付、社内確認などの業務を音声AIで自動化し、人とAIの役割分担を最適化することで、問い合わせ対応工数を削減すると同時に、対応品質の標準化や生産性の向上、顧客体験の改善につなげる。
マニュアルや仕様書、法令、社内ルールなどの情報を基にした応答が可能で、現場に蓄積された知見の継承や教育支援にも活用できる。70言語以上の多言語対応により海外拠点や代理店向けの業務支援にも対応。
今後は、電話や問い合わせ応対の自動化に加え、点検や整備、保守などの現場作業におけるハンズフリーな作業支援に向けた実証実験と導入を進める。現場作業者が必要な情報に即時アクセスし、音声で相談できる環境の構築を通じて、人手不足が深刻化する産業現場の生産性向上を目指す。
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