映像を活用した「現場AX」へ、セーフィーが映像×AIの開発基盤を提供:現場管理
セーフィーは、映像データを活用したAI開発のプラットフォーム「Safie AI Studio」の提供を開始した。建設現場の映像とAIを融合させた多様なソリューション構築で、建設現場の安全帯検知や作業効率の可視化などが可能になり、「現場AX(AIトランスフォーメーション)」が実現する。
セーフィーは2026年2月12日、既存AIモデルの活用や既存AIモデルの再学習、新規AIモデル開発が可能な映像AIプラットフォーム「Safie AI Studio(セーフィーエーアイスタジオ)」の提供を開始した。
映像データで「現場DX」から「現場AX」への進化をけん引
映像データをさらなる高度な意思決定や業務の改善、効率化に活用するためには、AIの活用が必須となるが、AI開発には、コストや技術的ハードル、学習データ不足という課題が存在した。
Safie AI Studioは、こうした障壁を取り除き、映像データ×AIの開発をシームレスに行える環境を提供する。
プラットフォーム上では、人の目を代替する映像データに、AIを加えた映像×AIのソリューション開発に必要な機能をワンストップで用意する。これまで30万台超のクラウドカメラ導入で蓄積した現場データをセキュアな環境でAI学習に活用できる。開発者は工数削減の他、エッジAIの活用などでコストを抑え、リーズナブルな価格で利用が可能だ。
迅速で低コストかつセキュアな既存AIモデルの活用や再学習、新規AIモデル開発を可能にする環境を整え、映像データを活用した「現場DX」から「現場AX(AIトランスフォーメーション)」への進化を目指す。現場AXの活用イメージとしては、建設現場の重機の接近検知や小売店舗のカート検知などで、各現場に最適化されたAIを構築できる。
セーフィー 執行役員 AIソリューションプラットフォーム推進室 室長 植松 裕美氏は、「セーフィーはこれまで、映像プラットフォームとして30万台を超えるカメラの映像データを安全に蓄積し、インフラを構築してきた。しかし、現場の真の課題解決には、映像という“原油”を価値ある情報へと変換するプロセス、すなわちAIによる“精製”が不可欠だ。Safie AI Studioは、まさに映像AIの“精製工場”としての役割を担う。これまで膨大なコストと期間を要していたAI開発を既存モデルの活用や再学習を通じて、素早く低コストでセキュアに量産できる環境へとアップデートした」と説明する。
今後は、カメラ映像に加え、センサーなどさまざまなデータを取り込むマルチモーダル化や生成AIとの連携を進める。フィジカルAIやAIエージェントの物理的な目として機能させ、現場の意思決定高度化を支援する。映像データを単なる記録から知能化された情報基盤へ転換し、各産業の課題解決を後押しする構えだ。
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