神宮外苑で全天候型多目的施設「新秩父宮ラグビー場」着工 最大2.5万人収容、2030年開業へ:プロジェクト(3/3 ページ)
国立競技場や明治神宮球場に隣接するスポーツ施設の集積地「スポーツクラスタ」の中心地で、屋内全天候型の多目的施設「新秩父宮ラグビー場」の建設が開始された。ラグビーの試合で約1万5000人、イベントで最大約2万5000人を収容できる多目的施設となる見通しで、鹿島建設が施工を手掛け、2030年の開業を目指す。
参画各社が描く“外苑再編”のビジョン
鹿島建設 代表取締役会長兼社長 押味至一氏は、「神宮外苑という歴史と文化が息づく地にふさわしい、世界に誇れるラグビーの舞台を建設するとともに、音楽コンサートなど多様なカルチャーを迎え入れる総合エンターテインメントのステージを作り上げる。ユニバーサルデザインや利用者の快適性、機能性を追求し、来場者に最高の体験を提供しながら、選手やアーティストの夢を実現する空間とするために当社の総力を結集して取り組む」と語った。
三井不動産 常務執行役員 若林瑞穂氏は、「顧客との多面的な接点を生かし、リアルな体験価値を創出できるのが当社の強みだ。ラグビーの魅力を最大限に引き出し、試合を通じた新たな熱狂や感動を生み出すとともに、完全屋内型アリーナの特性を生かして年間を通じて音楽コンサートなどの各種イベントを展開する。運営には、三井不動産グループの東京ドームが持つノウハウを活用する」と述べた。
東京建物 代表取締役社長 執行役員 小澤克人氏は、「試合開催時だけでなく、日常的に人々が集い交流を深める場へと進化/発展させたい。隣接する都立明治公園は、東京建物が中心となって整備/運営するPark-PFI事業で、年間約300万人が来場している。今後、新ラグビー場と都立明治公園を有機的に結び付けることで回遊性を高め、地域や関係企業とのコミュニティーの発展とエリア全体の魅力向上を図っていく」と話した。
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